すっかりお気に入りの DMC-G1。昨年末にブログに書いて DMC-G1 を買ったことが周囲に知れてから、「DMC-G1 って、どんな感じ?」と聞かれることがよくあるのだけど、その答えは決まってる。

コンパクトデジカメの親玉かなぁ


と。

もっとも DMC-G1 はコンパクトデジカメの親玉と思うのは、一部のカメラ系ライター(写真家?)が盛んに言うような「一眼とは一眼レフの略だから、ミラーレスなのに一眼と称して売るのは怪しからん!」というようなアホな理由ではない。

瀬戸大橋線車中から与島フィッシャーマンズワーフ by DMC-G1
50mm相当、シャッター速度優先AE (F5, 1/640s)、-0.3EV, WB Auto, ISO Auto (100), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像(瀬戸大橋線車中から)


明確に言葉にしにくいし、これは自分だけの感覚でしかないのだが、撮ろうとする時の感覚、撮ってる時の感覚が明らかに一眼レフとは違う。どちらかというと、コンパクトデジカメのような感覚で撮ろうとし、撮っている。

だから、自分の DMC-G1 に対する印象は“コンパクトデジカメの親玉”であり、使っていて思うのは

コンパクトデジカメの延長であり、まだ進化形ではない


と思う。そのこと、その感覚についてずっと考えていたのだが、やはり漠然としていて明確な答えは出てこない。出てこないけれど、理由として挙げていくとすれば以下のような点だろう。

  • 躊躇なく持ち出せる小型軽量さ故に、必ずしもカメラバッグを必要としないこと。

  • 小型軽量故に、コンパクトデジカメ+αの感覚で取り出して気軽に撮れること。

  • コンパクトデジカメと同じ、パッと見重視な JPEG 画像なこと(でも画質はずっと上質)。

  • 「おまかせ iA」に代表されるコンパクトデジカメ由来の機能がてんこ盛りなこと。

  • コンパクトデジカメと一眼レフ両方の機能を欲張った挙げ句、全く整理されてない機能の見通しの悪さ。

  • 小型だからというだけでは理由にならないほどチャチなボタン、ダイアルによるコンパクトデジカメと同じ(一眼レフとは違う)今イチな操作感。

  • 静止体には十分な能力を有しているAFも動体相手には無力で、コンパクトデジカメと同じ被写体制限があること。

  • 照度が下がると一気に精度が落ちるAFと、被写体によっては ISO400 前後から高感度ノイズが目立ってくるという、暗所では厳しい性能。

  • ミラーレス&EVF であるがゆえに生じる撮影感覚の違い。



こうして挙げて行くと、漠然としているという割には、意外と明確な点も多いことに気づく。

金比羅山参道 by DMC-G1 (1)
78mm相当、絞り優先AE (F9, 1/100s)、-0.3EV, WB Auto, ISO Auto (100), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像


小型軽量それ故の気軽さ、という利点からだけでなく、動体および暗所に対する性能の低さと現行の EVF による問題点の両方からくる被写体制限という欠点から、やはりまだコンパクトデジカメの延長線上だと感じざるを得ない。

見た目は(サイズが小さいものの)DMC-G1 は一眼レフと同じだし、EVF で撮ってる限りは一眼レフでの撮り方と大差ない。機能的には廉価機一眼レフと同等以上で、女流一眼などとコンパクトデジカメからの移行をメインに売ってるものの、その中身は極めてマニアックなところがある。

Panasonic デジタル一眼レフカメラ LUMIX (ルミックス) G1 レンズキット コンフォートブルー DMC-G1K-A


しかし、使えば使うほど、

一眼レフのミラーレス&小型縮小版カメラではなく
コンパクトデジカメがレンズ交換式になり一眼に近い機能・性能を持った


というのが、ふさわしいように思う。そのあたりについて、もう少し詳しく述べてみたい。



DMC-G1 が小型軽量ゆえの利点、気軽さについては今までに何度も述べた通り。一眼レフを使っている時の、どこか構えた感じ、できるだけちゃんと撮ろう、というのとは違って、

良い意味でコンパクトデジカメ感覚の気楽さで撮ってしまう


そんなカメラだ。一般的なコンパクトデジカメとは違うが、ある程度自由度のあるハイエンド・コンパクトデジカメを使う時と同じ接し方。一眼レフと同じように自分でコントロールはできるけど、普段は気楽にプログラム AE で良くね?という、ちょうど GR Digital や DP1 で撮っていた時と似た感覚だ。

さらにプログラムAE どころか、コンパクトデジカメ・ユーザー向けの全自動「おまかせ iA」で撮ったりすることもある(こんなの絶対に使わないと思ってたけど、使ってみるとなかなか優秀だ)。D70 で一眼入門以来、シーンモードすらほとんど使ってこなかった私だが、意外にも、時によっては「おまかせ iA」を使うことすらある。

ただ、「おまかせ iA」を使う理由は必ずしも積極的な理由ばかりではない。DMC-G1 の機能的な見通しの悪さから仕方なく「おまかせ iA」を使う、ということもある。

金比羅山参道 by DMC-G1 (3)
78mm相当、プログラムAE (F5.2, 1/100s)、-0.3EV, WB Auto, ISO Auto (100), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像


というのも、DMC-G1 は一眼レフと同じ形状、操作性を踏襲し、機能的にも一眼レフと同等のものを持っている。反面、“女流一眼”と称してコンパクトデジカメ LUMIX ユーザーのステップアップを積極的にフォローする面があるから、コンパクトデジカメの LUMIX が持つ機能のほとんども兼ね備えている。

その結果、

見事なまでの、機能のごった煮状態


になっている。多機能だが、整理が全くされていない。コンパクトデジカメと一眼レフの機能を足して、そのまま整理されずにある。コンパクトデジカメからのユーザーはコンパクトデジカメ由来のモードを、一眼レフからのユーザーは一眼レフ由来のモードを使えば良いのだが、突き詰めて行こうとすると

同じような、でも微妙に挙動の違う機能があちこちに独立してあって迷う


のも事実。DMC-G1 を頑張って使いこなそうとして、シーンに応じて最適な設定を考え始めると手に負えず、迷った挙げ句いつものように一眼レフ由来の機能を使うか、時には面倒になりすぎて「もういいや、おまかせ iA で」とカメラ任せにしてしまうことにもなる(まぁそれでも、それなりのモノが撮れるのだけど)。

多機能歓迎、興味あることに対してはアレコレ試すのをさして苦とは思わない私だが、使い始めて2ヶ月近く経っても未だ DMC-G1 の全ての機能に対する挙動を把握したとは言えない。どういうシーンで、何が最適な設定なのか調べることについては、もはや半分投げ出してる。そして行き着いた結論としては、

ごった煮の多機能に惑わされず、気軽に撮るべきカメラ


という当たり前の結論に至った。小型軽量ゆえの気軽さの反面、やたら機能が多いけれど、それにハマると泥沼になって良い結果が出ない、難しく考えずに撮るべき、ということを2ヶ月近くかかって実感した。

ただ、こういう機能が整理されていないところは、最近の多機能コンパクトデジカメと同じだなぁ…と思う。そしてまた、コンパクトデジカメの延長線上ではなく、デジタルカメラの進化形として第一歩を記すには、機能面ももう少し整理して見直されるべきだろう。

金比羅山本堂前から瀬戸大橋 by DMC-G1
400mm相当、絞り優先AE (F9, 1/250s)、-0.7EV, WB Auto, ISO Auto (125), JPEG, MF
肉眼では見えるか見えないくらいの霞みだったのに、意外と見られる写真に
リンク先はレベル補正→縦横 50% 縮小→USM 50%/1/1


前項では“機能のごった煮状態”を挙げたが、操作性という点では、もう一つ大きな点がある。それは

チャチなボタン、ダイアルによる今イチな操作感


だ。小型化した故に、どうしてもボタン類は小さくなるのは止むを得ないとは思う。そして、機能変更を無闇やたらにメニュー内に押し込んでしまうのではなく、ボタン操作でできるだけ素早く変更できるようにしたのは評価している。

だが、ボタンやダイアルは、もう少ししっかりしたものにして欲しかった。ボタン・ダイアル類の感触は、まさにコンパクトデジカメそのものであり、

あらゆるボタン、ダイアル類が小さく、動きが軽すぎる


ボタンはクリック感に乏しく、ダイアルは軽いために、意図せずボタンが押されていたり、ダイアルが動いていたりする。“女流一眼”ゆえ軽くしたのかもしれないが、それにしても

前面ダイアルがすぐ動いて(設定が勝手に変わって)発狂しそうになる


これは本当に辛い。撮った後に再生してみて、露出補正が勝手に変わっていて何度苛立ったことか。ボタンのサイズ云々と関係なく、このあたりはもっと考えてほしかった。

また、ボタンも数だけは多いが、それぞれがあまりに小さく、さらにクリック感に乏しいので操作し難い。機能と同様、ボタン類ももう少し整理して搭載すべきではなかったか?と思う。

また、とにかく“機能のごった煮”同様、

ボタンもとにかく頑張って多く付けました感


があって、それぞれのボタンに割り振る機能の整理が今ひとつ納得できない。

個人的にはあまり使わないフィルムモード変更が独立したボタンに割り当てられているのは良いとしても、それが他の機能に割当不可だったり、左肩の小さなダイアルがフォーカスモードを切り替えるスイッチになっていて便利だけど、丸いダイアルの割には3つのフォーカスモード切り替えだけだったりと、無駄なところがあちこちに見受けられる。

金比羅山本堂前から琴平駅前 by DMC-G1
400mm相当、絞り優先AE (F9, 1/250s)、-0.7EV, WB Auto, ISO Auto (400), JPEG
リンク先は霞みを取るためレベル補正後、縦横 50% 縮小し再保存


細かなことを言えば、露出補正操作を前面ダイアルの押し込みで切り替えられるだけでなく、EVF / LCD 切り替えボタンに割り当てられることもできるのだが、その場合でも前面ダイアルの押し込みによる露出補正操作がキャンセルされない(メニューには“切り替え”と書いてあるが、実際には EVF / LCD 切り替えボタンでも露出補正操作モードに入れるかどうかの ON/OFF 設定になっている)。

これでは、前面ダイアルの意図しない押し込みによる露出補正の誤動作を防ぎたくても防ぐことができない。EVF / LCD 自動切り替えを切った時の EVF / LCD 切り替えボタンの挙動もそうだが、機能の切り替えがこなれてない、と感じることは多い。

また、DMC-G1 にも自分なりの設定を複数定義して保存し、切り替えて使うことのできる“カスタムモード”があるのだが、そのカスタムモードに設定できる設定内容がピント外れ。ニコンやキヤノンのカスタム設定を使っていると、この設定をカスタム設定に保存して素早く切り替えたいのに…と思うことは少ないが、DMC-G1 のカスタムモードでは、あれもできない、これも保存できない、と不満ばっかりである。

おまけにマニュアルを見ても、カスタムモードで保存される内容がどこまで保存されて、切り替えた時にどこまで切り替えられるかが今ひとつハッキリせず、いちいち試して掴んで行くしかない。

ひたすらトライ&エラーしなきゃ判らないのに“女流一眼”って…


と嫌みの一つも言いたくなるくらい。ホント、機能面、操作性の面では全く評価できない DMC-G1 である。

金比羅山本堂前から琴電 by DMC-G1
400mm相当、絞り優先AE (F9, 1/250s)、-0.7EV, WB Auto, ISO Auto (400), JPEG
リンク先はレベル補正→縦横 50% 縮小→スマートシャープ20%


とまぁ、機能面、操作性の面では厳しい評価をしたものの、逆に高く評価したいのは画質。何度も書いてきたが、この DMC-G1、小型軽量で、なおかつ気楽に撮れるけど、撮った写真の画質も素晴らしい。

コンパクトデジカメとは一線を画す画質なのは当然であるが、上位のデジタル一眼レフと比べても遜色ないくらいだと感じている(条件はある程度限られるが)。特に

カメラ撮って出しの JPEG 画像の良さは特筆すべき


ものがある。等倍で見ても解像感はあるし、照度が十分あれば AWB もまずまず。白飛び黒潰れも、以前使っていた昔の APS-C よりは遥かに粘る。撮影素子が小さいのに頑張ってるなぁ〜と、その点では(マイクロ)フォーサーズを見直した。

そんなパッと見重視の JPEG 撮って出し画像は“コンパクトデジカメ的”でもある。その点からも、DMC-G1 はコンパクトデジカメの親玉だなぁ〜と感じる。けれど個人的には、そういう JPEG 画質傾向は他の一眼レフにも、それこそフラッグシップ機まで、そうなって欲しいと思っている。

人によっては悪口の格好な口実にもなる画質傾向だろうが、私は

コンパクトデジカメ由来のパッと見重視な JPEG 画像万歳


である。レタッチ耐性が低いとか言ってる輩には「レタッチ前提なら RAW で撮っとけよ」と言いたい。レタッチをするつもりなのに JPEG で撮る意味が判らない。それに今時のデジタル一眼ならどれも画質傾向が選択できる。だからこそ、標準ではパッと見重視であるべきだと思う。それゆえに、DMC-G1 のコンパクトデジカメ的な JPEG 傾向は歓迎だ。

今までデジタル一眼では(後処理で少しでも救えるように)RAW で撮らないと不安だった私が、

初めて JPEG 撮り(RAW なし)でも良いかな?と思わせるカメラ


だったりするし、実際 DMC-G1 では RAW + JPEG で撮っても RAW 現像をあまりしていない。こんなデジタル“一眼”は私にとって初めてだ。その点でも私にとっては、コンパクトデジカメ感覚、である。

香風園@坂出 by DMC-G1
28mm相当、絞り優先AE (F11, 1/100s)、WB Auto, ISO Auto (100), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像


と、DMC-G1 の画質を褒め上げるのも、ある程度条件付きではある。少なくとも動体相手はからっきしだし、高感度画質については(コンパクトデジカメほどではないが)今時のデジタル“一眼”の中では明らかに劣る。

まず、動体相手に関しては

  • AF-S に比べると AF-C では信じられないくらい AF 精度が低い(他のデジタル一眼レフでも AF-C の精度は落ちるが、DMC-G1 では落差が激しすぎる)。

  • シャッタータイムラグおよび像消失時間が非常に大きい(これは廉価一眼レフでも同じだが、像消失時間の大きさは廉価一眼レフよりさらに大きいと感じる)。

  • 合焦ポイント付近の輝度差が少ないと、位相差式AFと比べて迷う確率が高く、動いているもの相手だと迷う状態が続いて合焦することが不可能が多い。

  • EVF ゆえに元々残像が残りがちで、カメラを早く振ると被写体が見づらくなる。また、照度が落ちるとフレームレートが落ちて使い物にならなくなる。

  • シングル AF では画面全体のどこにでも合焦ポイントを設定できるが、ポイントの移動が非常にまどろっこしく、素早い合焦ポイントの移動ができない。


といったことがあり、置きピンで撮れるもの以外の動体相手では、非実用的といってもいいくらい。このあたりは将来の技術の進歩を待つしかないだろうが、

静止体相手にはかなりの優れものでも、動体相手には全く弱い


というのは、まさにコンパクトデジカメである。ちゃんと撮りたい被写体がサッカーや飛行機である私にとって、それらは DMC-G1 の出る幕じゃない。だから、いくら DMC-G1 が気に入っていても、これだけにすることはできない。

巷では、コントラスト式 AF だけど一眼レフの位相差式 AF より速い、とかベンチマークだけ見て言ってる馬鹿もいるけれど、まずはこの点を改良してもらわないと、私にとっては一眼レフと同じ土俵には上げられない。

とはいえ、まぁ多くの人にとっては“おおよそ十分”であることも理解しているつもり…。だが、他の部分がかなり良い出来だけに、ここまで動体相手、AF-C が使えないのは残念なところでもある。

駅を出発する新幹線@静岡駅 by DMC-G1
駅を出発した直後の新幹線を軽く流し撮り。これくらいまでなら問題ない
90mm相当、シャッター速度AE (F7.1, 1/125s)、WB Auto, ISO Auto (125), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像


そして、これは(マイクロ)フォーサーズだから覚悟はしていたが、高感度が(APS-C 以上の)一眼レフと比べて決定的に弱いという点もある。コンパクトデジカメと比べれば、断然高感度が使えるものの、フルサイズや APS-H を使ってきた身からすれば、う〜ん…残念と思える点の一つだ。

実際には私も ISO 800 くらいまでは使うが(ISO 1600 は非常用、ISO 3200 は設定があるだけの存在)、ISO 100 だと等倍で見ても文句なくても、被写体によっては ISO 320 くらいから暗部ノイズが気になることがある(特に赤系被写体)。ISO 640 あたりまで来ると被写体に関わらずノイズは目立ってくるし、それ以上に暗所での AF 精度の悪さが気になってくる。

晴天昼間だと AF 精度は本当に良いし、静止体相手なら AF 速度も不満はないが、ちょっと暗くなってくると途端に意気地がなくなる。位相差式 AF でも暗所では AF 速度・精度とも悪くなるが、照度の低下に対する AF 精度の落ち込み具合が、位相差式より大きいと感じられる。

それゆえ、暗所性能という意味では、

高感度画質の低さだけでなく、暗所での AF 性能の低さ


も気になるのが DMC-G1 であり、動体相手とともに、性能を発揮できる条件が限られる点は、まだまだコンパクトデジカメの延長線上と感じられ、速くなったとはいえ、コントラスト式 AF の性能向上がなければ、デジタルカメラの進化形にはなれないと感じる。

琴電琴平駅にて by DMC-G1
このくらいでも昼間に比べるとAF精度がかなり落ちて、ピンが甘くなる
90mm相当、プログラムAE (F5.6, 1/60s)、WB Auto, ISO Auto (400), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像


最後に、ミラーレスおよびファインダーが EVF であることによる(一眼レフとの)撮影感覚の違いだが、これは確実にあると思う。長所短所云々は別にして

一眼レフ経験が短い私でも、一眼レフとは撮影感覚が異なると感じる


し、それがコンパクトデジカメ感覚であることを後押ししている面は否めないと思う。ただ、それが必ずしも悪いことではない。

前回の記事で“MFアシスト”の絶大なる恩恵を感じていることを書いたように、EVF だからこその良さは十分に感じるし、プロ用ビデオカメラから流用したと言われる EVF の見やすさは、過去にいくつもの EVF ファインダーなコンパクトデジカメを使ってきた経験から、それらとは全く違うレベルだと実感している。

とはいえ、いくら見やすく、EVF がゆえの利点があっても、やっぱり感覚は違う。特に

動体相手に速くカメラを振った時の残像や被写体への追従の悪さ、
暗所での増感したファインダー像


に関しては、未だ違和感を拭えないし、特に速い動体相手の追従しきれなさは、シャッターを切った時の像消失時間の大きさとともに、サッカーや飛行機に対して DMC-G1 が使えないと評価する原因の一つにもなっている。

ただ、このあたりについては、現状では止むを得ないとも割り切っているし、EVF の更なる進化を心から期待したいと思っている。

新幹線車中から富士山 by DMC-G1
86mm相当、シャッター速度優先AE (F5.6, 1/500s)、+0.3EV, WB Auto, ISO Auto (100), JPEG, MF
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像(新幹線車中から)


そしてもう一つ、“シャッターフィーリング”についても違和感がある。特に DMC-G1 はミラーレスの割にはシャッターショックが大きく、シャッタータイムラグも大きい。そして一眼レフとは明らかにフィールが違っているので、こうシャッターを切ることでの撮った感、リズム感みたいなものがない。

廉価一眼レフでも Kiss X2 や D90 あたりではそのようなことは感じないのだが、DMC-G1 ではパチンパチンという音も含め、なんかこう乗り切れない感がある(5D にも感じたテンションを下げる感覚と似ている)。

このあたりはコストダウンの結果かもしれないが、それならば、そのあたりを改良した上位機があっても良いと思うし、個人的には AF とともに EVF ファインダーやシャッターフィーリングを向上させたモノが出たら是非とも欲しいと思う。

ま、そんなニーズがどれほどあるのか疑問だけど、DMC-G1 はマニア層にも受け入れられているのだから、きっとそういう需要もあると思うのだけどね…

京都西山雪景色 by DMC-G1 (3)
400mm相当、プログラムAE (F5.6, 1/160)、-0.3EV, WB Auto, ISO Auto (200), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像


とまぁ、今回は DMC-G1 に批判的な部分が多くを占めたが、気に入っている DMC-G1 とはいえ、万能どころか欠点は数多く内包している。マイクロフォーサーズ初号機だから当然と言えば当然だと思うし、だからこそ改良してほしいと思う。

これだけ初号機で気に入ったからには、きっと改良されたものがリリースされた買いたいと思うしね。自分の要望する改良機がリリースされたら、それこそ 1D MarkIV より優先で買いたいと思うくらい気に入ってるのだから…(逆に単なるコストダウン機ばかり出たら萎えるなぁ)

(おそらく)あと1回、動体相手の詳しい評価について、もうちょっと試し込んでから書く予定(は未定)。