前回から1ヶ月近く間が空いたが、DMC-G1 に対しての高評価は変わっていない。とにかくコンパクトで軽く、そして(動体と高感度以外では)写りも良い。

コンパクトで軽いから、ちょっと出かける時も、出張で荷物が色々ある時も、持ち出すのに悩まなくて済む。どれほど撮るかは別にしても、持って出るのに悩まない。カメラバッグでなくても入るサイズ、負担にならない重さというのは素晴らしい。

その上、コンパクトで軽いカメラだからといって、撮った画像を後から見てガッカリするようなものでもない。Kiss DN の時は当時メイン機だった 5D と比べると割り切る必要があったが、DMC-G1 ではそんな割り切りも必要なく、解像感の高い満足できる画質で写ってくれるから、その点からも持ち出すのに躊躇うことがない。

小さく軽くて画質が良いだけなら DP1 でも良かったが、レスポンスやできることの差は大きいし(まぁサイズも違うけど)、何よりも RAW 必須でなく JPEG でも満足できる画質なのが良い。というわけで

気軽に持ち出せるサイズ&軽さで、撮った画質も満足


という、ある意味自分の理想に近いカメラ。2ヶ月近く使ってきて、しみじみそう感じる。

京都西山雪景色 by DMC-G1 (2)
134mm相当、プログラムAE (F4.2, 1/160s)、WB Auto, ISO Auto (200), JPEG
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さらにもう一つ、意外にも良かったのが“MFアシスト”機能。レンズのフォーカスリングを回すと、EVF ファインダー内の画像が6倍・10倍に拡大表示されるという、まさに EVF ならではの機能。これが使える。

基本的にはAFが進化してMFを使わなくても済むのが理想と思っている俺も、MFできちんとピントが合わせられるようになりたい、という気持ちはあったし、多少の努力もしてきた。そこには、MFでしか使えないツァイスなどのレンズを使ってみたい、という気持ちがある。

だが、D70 に始まり、D200、フルサイズの 5D、フラッグシップ機の 1D Mark3 とステップアップしてきたものの、未だ私のMF技量は実用に達しない。メインカメラのステップアップとともにファインダーも良いものになり、「今度のファインダーなら俺にもMFができるかも…」と何度も思ったが、いつも撃沈だった。

どれだけ頑張ってMFでピントを合わせたつもりでも、ピンぼけ気味。同時にAFで合わせたものと比較すると、常にAFで合わせた方が(意図したジャスピンでなかったとしても)マシなことばかり。MFを頑張るたびに凹む、その繰り返しだった。

花クローズアップ@金比羅山 by DMC-G1 (2)
90mm相当、絞り優先AE (F5.6, 1/60s)、WB Auto, ISO Auto (800), JPEG


さすがにフラッグシップ機のファインダーでもMFでピントを合わせられそうにないことを実感して、「もう俺にはMFは無理、AFの更なる進化、技術の進化で俺のヘタレ加減をカバーしてもらうしかない…」。そう思っていた。

しかし、DMC-G1 は違った。EVF でしかできない拡大表示のおかげで、俺にもピントが良く判る(明るい状況に限られるけど)。

MFは永遠に無理だと思っていた俺でも、MFでピントを合わせられるよ!


そんな感激がある。もちろん、EVF ゆえの問題点、EVF に対する更なる向上を求めざるを得ない面はあるのだけど、こと EVF による“MFアシスト”に関しては諸手を上げて歓迎したい。普通の一眼レフでMFができる人にとっては馬鹿馬鹿しく、また EVF なんて…と思う人もいるだろうが、こういう人間もいることは知っておいてほしいと思う。

今までキヤノン機でもマウントアダプターを付けてMFレンズで遊びたいと思っていたけれど、自分のMF技量がどうしようもない状況では踏み込むことはできなかった。↓みたいな本を買ってみたりもしたけど、マウントアダプター遊びをした先には、自分の技量への嘆きだけが残るのが判っていたから、本を眺めるだけ、色々な人のレンズ遊びを眺めるだけになっていた。



けれど、DMC-G1 なら違う。と思う。少なくとも踏み出せる勇気が湧いてきた。それは沼への一歩かもしれないが、楽しみでもある。

先日フジヤカメラで第一歩を…と思ったものの、ちょうど前日あった欲しいレンズが売れてしまっていたので、まだマウントアダプター遊びに踏み出せていないけれど、きっと、そう遠くないうちに踏み出すことができるだろう。それだけでも DMC-G1 を買って良かったと思うくらいだ。

俺にもMFができる、そんな初歩的なことが一眼レフ入門して4年経って思えたことは、技術のフォローがあるにしても、素直に嬉しい今日この頃だったりする。

日没後の南アルプス@小淵沢 by DMC-G1
400mm相当、プログラムAE (F5.6, 1/250s)、WB Auto, ISO Auto (320), JPEG
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そんなわけで、すっかりお気に入りの DMC-G1。だからといって相変わらず大したものは撮ってないが、大したものが撮れる技量もセンスもないからこそ、気軽に持ち出してしっかり撮れる DMC-G1 は向いていると思う。

というのも、重いカメラを持って行ってロクに撮らなきゃ「荷物になっただけだった…持って行かなきゃ良かったかも」と思うし、撮ったとしても記念写真程度で大した写真が撮れなきゃ同じように「わざわざこんな重いの持って行かずとも、コンパクトデジカメだけでも良かったのでは…」と思う。

しかし、この軽さ小ささなら、持って行ってあまり撮らなくても、ロクな写真が撮れなくても、まぁ許せる。色々と不満もなくはないが、コンパクトさ&軽さと撮った写真の画質の良さという魅力が不満を大きく上回っている。だから

マイクロ・フォーサーズとは長い付き合いになりそうだ…


そう思う昨今。

DMC-G1 が良かっただけにオリンパスの小型機も期待大だし、DMC-G1 と長い付き合いになるかどうかは判らなくても、G1 を手放す時はきっと後継機だろう。動画対応だけではあまり興味ないが、AF 速度・精度などの動体対応能力、高感度画質が良くなった後継機は、速攻で欲しくなるだろう。

今は全くダメダメな動体対応能力、高感度耐性が改良されれば、それこそ、もはや動体相手専用と化している 1D MarkIII を始めとするキヤノンシステムは要らないと思えるくらいだ。もっとも、現状を見る限り、サッカー(それもナイター)という被写体に対応できるようになるのは、まだまだ先が長そうだが…

とはいえ、使ってみて進歩の余地を多く残すと感じるものの(逆に言えば不満も多いわけだが)、可能性を色々と感がさせてくれるのも事実だから、今後の進化が楽しみでもある。その進化を現行機を使いつつ待てる、それくらい気に入っている DMC-G1 だ。

夕陽と陰のコントラスト in 京都 by DMC-G1
342mm相当、プログラムAE (F5.6, 1/800s)、-0.3EV, WB Auto, ISO Auto (200), JPEG
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