のっけから喧嘩売るようで申し訳ないが、

とにかくフォーサーズ規格は好きじゃない


ここはハッキリしておきたい。発表当時から今まで、そのスタンスは変わりない。E-420+パンケーキレンズのように、ちょっとは良さげかな?と思わせるモノが出てきても、購入を真剣に検討するまでいかないのは、フォーサーズ(やオリンパスの姿勢)がどうにも好きになれないからだ。

トヨタスタジアム@CWC 2008 M3 by DMC-G1 + H-FS014045
44mm 相当, F4.6, 1/30s, ISO 500, JPEG(リンク先は縦横 50% 縮小のみした画像)
静止画で ISO 500 程度までなら想像以上に良い画像を出す DMC-G1
等倍では見られたものじゃないだろう…という購入前の予想は外れた


高感度画質志向な私には、将来を鑑みることなく小さな撮影素子にしてしまって高感度に弱々なことも嫌だったし、出力サイズの縦横比を 3:2 から 4:3 にしたことも好きじゃなかった(当時 PC の画面云々とか言っていたけど、むしろ時代錯誤を露呈しただけになった)。

撮影素子を小さくしたのにテレセントリック性の追求云々を理由にマウント径は小さくなく、結果として撮影素子と比して大してコンパクトなボディも出てこず、だからといって画質が別段良いわけでもなく(レンズに依存する部分は良いが、それ以外は今イチと思う)、ダストリダクションなど一部の先進性は素晴らしいと思うけれど、

わざわざ独自規格を声高に提唱した割には、この程度か…


としか思ってない。なによりも結局フォーサーズというのは、オリンパスが(当時主流だった)APS-C で勝負しても他社に勝ち目がないから立ち上げた規格でしかない(コダックは巻き込んだだけだろう)と思っている。それは頑に xD みたいな、それこそ糞メディア規格を作って未だ唯一こだわっている姿を見れば、容易に想像がつく。

などという

こんな偏見に満ちた意見には反論もあるだろうし、それもまた当然


きっと、反論には相応の説得力もあるものだろう。ってか、過去に糞規格呼ばわりしてオリ党の友達と口論になりかけたこともあったり、オリンパスはレンズが素晴らしいんだから、いっそレンズメーカーになれば良いのに…と憎まれ口を叩いて、またオリ党の友人を怒らせたこともあった。でも、オリ党の人の意見を否定するつもりはない。

というか、見ているカメラブログ(not 写真ブログ)のいくつかはフォーサーズ・ラブなブログだったりするし、それらは結構お気に入りだ。ニコンやペンタックス贔屓のブログを見ても RSS リーダーに登録することはほとんどないし(興味を惹くことがあまりない)、ライカ贔屓とかは論外な感じだけど(そーいやキヤノン贔屓ってのは見たことがないな…)、

なぜかフォーサーズ贔屓のブログやサイトは面白いと感じる


ことが多くて、ついつい RSS リーダーやブックマークに登録してしまう。だからといって、フォーサーズが好きになるなんてことは無いのだけど。

CWC 2008 M3 選手入場前 by DMC-G1 + H-FS045200
400mm 相当, ISO 400, F5.6, 1/25s, JPEG(リンク先は縦横 50% 縮小のみした画像)
手ぶれ補正の効きも◎。手持ち 400mm, 1/25s でここまで抑えられるなら十分


そんなわけで、俺の中でフォーサーズは要らない子扱い。まぁこれは善し悪しじゃなくて好き嫌いだから仕方ない。

だから、この夏「マイクロ」フォーサーズという兄弟規格を出してきても、はぁそうですか、程度だったし、初のマイクロフォーサーズ機としてパナソニックから DMC-G1 が発表された時も

マイクロになってもボディは相変わらず小さくできないんだなw


と批判的だった。ちょうどフォーサーズ規格を提唱して最初にリリースされたのが E-1 で、「え?コンパクトなデジタル一眼を作るつもりで独自規格立ち上げたんじゃなかったの?」という落胆と同じことが繰り返されたと思ったし、そういう意味では、マイクロでも結局同じことか…すら思った。

Panasonic デジタル一眼レフカメラ LUMIX (ルミックス) G1 レンズキット コンフォートブルー DMC-G1K-A


色々問題はあっても、コンパクトデジカメ+αのサイズで一眼レフ並みの画質が得られる DP1 を気に入っていただけに、同じようにミラーを無く、もっと撮影素子が小さいのだったら、サイズは DP1 +αくらいじゃないと意味がないだろう?と。そのあたりは、発表当時に、はてなダイアリーの方に書いた。

マイクロフォーサーズ DMC-G1

だから DMC-G1 発表1週間後に、オリンパスから DP1 と大差ないサイズの、マイクロフォーサーズ機のモックが展示された際には諸手を上げて歓迎した。これぞ、マイクロフォーサーズの意味がある機種だと思ったし、DP1 から乗り換える可能性大とも言った。

オリンパス、マイクロフォーサーズ対応機の開発を発表

当時の自分の書いた物を読んでも、その落差は激しいし、基本的に

マイクロフォーサーズが志向すべきは
DMC-G1 みたいな半端サイズなボディより
オリンパスのモック機みたいなコンパクトデジカメサイズ


というその思いは、今でも変わらない。ならば

なぜ、半端サイズのボディ呼ばわりして否定的だったカメラを買ったのか?


ということになる。

ボディサイズを妥協できるほどの魅力的な機能・性能があったのか?

否、DMC-G1 の機能や性能に魅力を感じたことは特にない。

デザインなど他の点に魅力を感じたのか?

カラーバリエーションはいいけど、デザイン・質感とかは普通に一眼じゃなくてコンパクトデジカメレベルだし、語るべきものはないでしょ。

理由なく衝動買い?

急に気になって買ってしまった、という点では衝動買いに近いけれど、理由はあった。その理由は DP1 を買った時に近い。端的に言えば

使ってみたかったから


それだけだ。間違ってはいけないが、

欲しかった、ではない


別に買いたくはなかった。しばらく使うくらいで十分。ぶっちゃけレンタルでも良いくらいだが、ある程度の期間を使うなら、レンタルするよりは買って適当な時期に売っても大差ないし、気に入ればそのまま使えて無駄がない。そういうことだ。

それでは、「なぜ使ってみたかったか?」ということになる。別に理由もなく使いたかったわけじゃない。DP1 の時は、その解像感を実感してみたかった、FOVEON 素子というのを自分で体感してみたかったから、という理由だったが、DMC-G1 の場合は

コントラスト式 AF だけど位相差 AF に負けないくらい速いとか
そんなことぬかしてんなら、少しくらい動体撮影に使えるんだろうな?


ということである。自分が撮る目的、サッカーはまず無理でも、飛行機(旅客機)なら多少は何とかなるのではないか?と。はっきり言って、それを自分で確認するためだけに買った。

速い、速いとか言ってるけど所詮コントラスト式 AF、
動体撮影には使えないだろうな…


という思いを持ちながらも、やっぱりそのあたりは使ってみないと判らないわけで、かといって DP1 と同じで、これで動体を撮ろうとかいう馬鹿はいないだろうから、そんなのは馬鹿すぎる自分がやらなきゃならんだろうな…と。

Panasonic デジタル一眼レフカメラ LUMIX (ルミックス) G1 Wレンズキット コンフォートレッド DMC-G1W-R
目的から当然望遠ズームも必要なので、買ったのは Wズームキット。

まさか自分がまた入門用の向け Wズームキットを買うことになるとは思わなかった。
が、標準ズームも望遠ズームもかなり優秀。サイズに比すれば素晴らしいと言える。


で、結果として「いざ使ってみたら予想に反して動体撮りにも使えるよ!」なんてフレーズが出てくると思うかも知れないが、世の中そんなに甘くない。時間がなくて、まだ自分なりの検証もロクにできてないが、

動きもの撮るなら、素直に一眼レフ買っとけ


とは言える。もちろん理由はある。


DMC-G1 が動体撮りに厳しい理由は、いくつもある。予想されたことがほとんどだが、個人的にまず一点目を挙げるなら

シャッター切った後のファインダー消失時間が長過ぎる


ということだ。マイクロフォーサーズはミラーがないからミラーによる像消失時間は存在しないはずなのだが、とにかくファインダーの像消失時間が長い。そして再表示時の感じが一眼レフとちがって滑らかじゃないので、廉価一眼レフより消失時間は長く感じるし、違和感を禁じ得ない。正直動く被写体を追いかけるのに、このファインダーは厳しい。

AF 云々より、まず動いているものを追いかけながらシャッターを切るのが難しいのは、ユーザーインターフェースに直結するところだけに、問題は大きい。処理能力の問題で EVF をブラックアウトさせているのかもしれないが、これは店頭で思っていた以上に、実際に使ってみると気になった。ま、速い動体相手じゃなきゃ関係ないだろうけどね。

CWC 2008 M3 試合前挨拶 by DMC-G1 + H-FS045200
115mm 相当, ISO400, F4.9, 1/100s, JPEG(リンク先は縦横 50% 縮小のみした画像)
基本的に絵作りはコンパクトデジカメ。でも、それが良いと思えてしまう筐体サイズ。


次に挙げる点もファインダー絡みだ。これは予想していたが、昔の EVF と変わってないなぁ…と思っていた点でもある。

暗所では EVF のフレームレートが落ちて気持ち悪い&追いかけられない


まぁ暗所ではファインダーだけでなく AF 精度・速度および画質そのものも、あらゆる点で話にならないから、明るいとき専用と割り切るしかない。

で、その肝心要の AF なわけですが、まだ未検証の部分が多いので結論は出せていないけれど、一つ言えることは

AF-S はともかく、AF-C になると精度が一気に落ちる


という特徴があるようだ。即ち、これはもう動体撮影には厳しい。なんというか、このあたりは、

やっぱりコントラスト式 AF は処理速度の進化が必要だなぁ


と、将来の期待を込めて現状に納得せざるを得ない部分だけど、どちらにせよ、現時点で動体撮影はやはり厳しいかな、と。少なくとも位相差 AF を使う一眼レフと同じレベルで動体撮影ができるまでには、もう少し、あと2年くらいはかかりそうかな、と。それくらい経てば、廉価一眼レフと同程度に動体も追いかけられるようになると思うし、使ってみてそれくらいの期待は感じられる。

ただ、現状私自身がまだ全然 DMC-G1 を使いこなしてもないし、撮影もそう何度もしてないこともあり、

使い手側に工夫の余地があるかも?


とは思っている。おっかけ AF とか別のアプローチを使って何とかならないものかな?とも思うし(ちょっと使った感じでは期待できないけど)、一眼レフと同じアプローチではいけないのかも知れない。

とにかく DMC-G1 は女流一眼のキャッチフレーズに似合わず、機能面では結構てんこ盛り、別の言い方をすれば整理されてないので、試せていないものは多いので…

CWC 2008 M6 試合開始前 by DMC-G1 + H-FS045200
400mm相当, ISO 1600, F5.6, 1/250s, JPEG (リンク先は縦横50% 縮小のみした画像)
ISO 1600 になると画質も落ちるが、低照度では AF-S でも AF 精度が落ちる
(位相差式より低照度での精度の落ち方が激しい??)
DMC-G1 の AWB は比較的優れてると思うが、キヤノンほど安心はできない。


ちなみに、いくら何でもサッカーは無理だろうと思っていましたが、やっぱり無理でした。全く AF が追いつきません。話にならないレベル。期待してなかったし、当然だと思いますけどね。一眼レフでもフラッグシップ機を要求される分野ですから。

それに ISO 1600 でもノイズ的に厳しくなってくる DMC-G1 では、その点からもナイターの試合では論外。コンパクトに 400mm が使えるのは、観客席撮りには非常に好ましいのですが…3〜5年くらいしたら何とかなるかなぁ…とは思いますけど。

そんなわけで、自分が普段撮ってるサッカーと飛行機のうちサッカーは結論が出ているのですが、飛行機については時間と天気が合わなくて、まだほとんど撮れてません。先にも書いたように、飛行機がそれなりに撮れれば良いなぁ…くらいに思ってますので、あくまでそこがメインですね。具体的には伊丹空港で、

千里川で真上を通過する飛行機を撮るのは無理でも
スカイパークから離着陸する飛行機はちゃんと撮れて欲しい


というのが、とりあえずの判定基準。これについては、まだ結論は得られていないので、後日記述する予定。とにかく

まだ諦めてない


けど、やっぱり動体相手には、あまり期待はできないかなぁ…と思いつつの DMC-G1 ライフを始めている。そんなわけで1回では書ききれないので、次回に続く。次回は基本的に褒め中心の予定。

Avanti クローズアップ from 京都駅ビル by DMC-G1 + H-FS045200
400mm 相当, ISO 100, F5.6, 1/320s, JPEG(リンク先は縦横 50% 縮小のみした画像)
相手が動かず、低感度で撮れる被写体だと、ホント等倍で見られる画質なのだけど…