まず、富士フィルム FinePix F100fd。発売は3月だが、秋にモデルチェンジをしてなかったので、未だ現行機種ではある。が、さすがに時間が経っているので、安売りされていることが多く、発売当時は4万円弱だったのが、2万円強で買えることも多い。
ヨドバシなどの量販店では3万円前後の値付けの時もあれば、2万円台半ば+20%ポイント還元という時もあるし、ここ1〜2ヶ月 amazon.co.jp では2万円強で売られている(12月23日現在 ¥20,900)。そして、とりあえず購入した結果の結論から言えば
という感じ。リコー GR Digital に飽きて、春にコンパクトデジカメを買う時に、この FinePix F100fd も有力候補だったものの、その時は操作性の悪さに諦めたのだが、この値段なら操作性の悪さも妥協できるだろうということで改めて買ってみたが、その通りだったかな、と思う。
春から使ってきた DP1 はコンパクトデジカメでは有り得ない素晴らしい解像感で気に入っていたけれど、やっぱり 28mm 固定焦点で、マクロはほとんどないのも同然で寄れない、さらにレンズが F4 と暗く、手ぶれ補正もないので暗いところではお手上げ、という状況だったので、「やっぱり普通のコンパクトデジカメが要るなぁ」とは思っていた。その中で、
と、1万円台から5万円オーバーまで色々と候補はあったのだけど、結局のところ
と思って、これを購入した。とりあえず購入にあたっては必須条件として
というのがあったので、安くなったこともあって F100fd よ再び、ということになった。プリントとか、ちゃんと写真を撮るという時は 1D MarkIII があるので、目的はブログ用を中心とした適当スナップ用として購入した次第。
操作性の悪さはともかく、画質的には適当スナップ用には十分以上であり、得手不得手はあるものの、2万円強で得られるものとしては、なかなか悪くない。特にクロームモードの絵は、単純に彩度を上げただけとはちょっと違うので、なかなか良い(とはいえ、基本的にはコンデジの彩度ゴッテリな画像だが)。
そんなわけで、むかし気になっていた女の子と、時間が経ってから改めて付き合い始めたようなわけだが、実際に付き合ってみて少し経ってみると、
な感じである。正直、F100fd の良さは、コンパクトデジカメではそこそこ画質面で魅力があったり、高感度耐性があったり(F30fd ほどじゃなくても)、そういうのがポイントではあるのだが、やっぱり発売から半年以上経つと(色々なサンプルと比べる限り)他機種も既に追い上げがあるのを感じて、春の時よりずっとアドバンテージが少ないように感じる。
ワイド端 28mm 相当、ISO100
テレ端 140mm 相当、ISO800
ワイド端 28mm 相当、ISO400
テレ端 140mm 相当、ISO800
(いずれもリンク先はオリジナルファイルを縦横 50%縮小したのみの画像)
特に高感度耐性については(今となっては)思ったほどじゃなかったなぁ…と感じる。それに思ったより手ぶれ補正が効かないのも残念だった。富士の手ぶれ補正には期待してなかったが、これではリコーと変わらないレベルでは?という感じ。
高感度画質も思ったほどじゃない&手ぶれ補正も大して効かない、ということで、期待していた夜間撮影では意外と手ぶれしがちで、もうちょっと頑張ってくれると思っていたんだがなぁ…というのが正直なところ。それと
とも思った。コントラスト AF のコンパクトデジカメが低照度での AF に難があるのは F100fd に限ったことではないが、低照度では高感度画質云々以前に、合焦マークが出てシャッターを切っても思い切りピンぼけ、ということが頻発している。合焦できないならできないで、そう言ってくれた方がいいのに、適当に合焦マークを出されるのは困る。
ということで、低照度・高感度撮影については全く期待に反した結果だったわけで、だったら、
今はそう思ってる。
ただ、これらは私自身が低照度での撮影を重視するとともに、露出補正などの自分なりの撮影パラメーター調整を求めてしまうからであって、何も考えずに撮るだけなら、さほど不満はない(有名だが、明暗差がある時に露出アンダーになりがちなのはオートの時に困るが)。
自分としても“何も考えずに撮る用”として買ったつもりだったのだが、やっぱり露出補正は頻繁にしたくなるし、機窓や車窓を撮る時には「シャッター速度優先 AE が欲しいなぁ」と思ったりして、そのあたりにストレスを感じてしまう。今回使ってみて、やはり自分が思っている以上に、自分の重視すべき点が、そういったところにあったな、と思う。
もちろん、シャッター速度優先AE の代わりにシーンモードのスポーツで代用するなどの工夫くらいできないわけじゃないが、シーンモードだと画質のクロームモードができないなどの制約があったりして、な〜んかこう今ひとつ納得できない引っかかりがある。
ただ、画質、特に低感度での画質はそこそこ良く、先にも書いたようにクロームモードの色はなかなか良いと思う。サイズ的にもジャケットの胸ポケットに十分入るサイズで満足であるし、高感度画質も他のコンデジと比べれば上位レベルだから、少なくとも
のも事実。操作性については不満は残るが、これが3万円台なら不満も爆発したろうが、2万円強なら「仕方ないか…」と思わざるを得ない。そんなもんだ。
最初の結論、「2万円強なら十分あり」というのは概ねそういうところから来ている。
次機種は EXR 素子搭載なのだろうが、化粧品の広告ばっかしている富士フィルムは今後デジカメ事業をどこまで本気でやれるのだろうか?と思う。DS7 以来、結構長く、それなりに富士フィルムのデジカメを買ってきた俺も、これが最後になるのかもなぁ…という気はしなくもない。特に画質面では今イチだったパナがここ1〜2年で急速に良くなってきたことを思うと、カシオとか富士フィルムの先行きはどうなのかな…と。
ともあれ、手持ちのデジカメの中では一番コンパクトなので、
んだけどね。でもまぁ、シャッター速度優先 AE のあるコンパクトな機種が安くなったら(ニコン P710 あたりはそのうち激安になるだろう)買い替えるかもしれないけど…
ヨドバシなどの量販店では3万円前後の値付けの時もあれば、2万円台半ば+20%ポイント還元という時もあるし、ここ1〜2ヶ月 amazon.co.jp では2万円強で売られている(12月23日現在 ¥20,900)。そして、とりあえず購入した結果の結論から言えば
今さら3万以上はナンセンスだが、2万円強なら十分あり
という感じ。リコー GR Digital に飽きて、春にコンパクトデジカメを買う時に、この FinePix F100fd も有力候補だったものの、その時は操作性の悪さに諦めたのだが、この値段なら操作性の悪さも妥協できるだろうということで改めて買ってみたが、その通りだったかな、と思う。
春から使ってきた DP1 はコンパクトデジカメでは有り得ない素晴らしい解像感で気に入っていたけれど、やっぱり 28mm 固定焦点で、マクロはほとんどないのも同然で寄れない、さらにレンズが F4 と暗く、手ぶれ補正もないので暗いところではお手上げ、という状況だったので、「やっぱり普通のコンパクトデジカメが要るなぁ」とは思っていた。その中で、
- 1万円台半ばで安売りされていた型落ちのニコン Coolpix P600
- 平凡だけどレスポンスが良く、とにかく過不足なく使えるキヤノン IXY 920IS
- 画質と手ぶれ補正の効きは微妙だけど、ズームの望遠側が 200mm まであるリコー R10 or 型落ちの R8
- 画質は微妙で若干予算オーバーだが、安くなってきた&操作性の良さは GR Digital で実感しているリコー GX200
- 予算オーバーだが、画質は高感度も含めてなかなか良いと思ったパナソニック LX3
と、1万円台から5万円オーバーまで色々と候補はあったのだけど、結局のところ
高いのを買っても結局不満は出るし、どうせ妥協するなら安いところで
と思って、これを購入した。とりあえず購入にあたっては必須条件として
- 28mm スタート(F100fd は実際には 28mm よりワイドっぽい)
- 高感度に強い(コンパクトデジカメに高感度を期待はしないが、それでも一応)
というのがあったので、安くなったこともあって F100fd よ再び、ということになった。プリントとか、ちゃんと写真を撮るという時は 1D MarkIII があるので、目的はブログ用を中心とした適当スナップ用として購入した次第。
操作性の悪さはともかく、画質的には適当スナップ用には十分以上であり、得手不得手はあるものの、2万円強で得られるものとしては、なかなか悪くない。特にクロームモードの絵は、単純に彩度を上げただけとはちょっと違うので、なかなか良い(とはいえ、基本的にはコンデジの彩度ゴッテリな画像だが)。
そんなわけで、むかし気になっていた女の子と、時間が経ってから改めて付き合い始めたようなわけだが、実際に付き合ってみて少し経ってみると、
悪くないけど、思っていたほど良い女(カメラ)じゃなかったわ…
な感じである。正直、F100fd の良さは、コンパクトデジカメではそこそこ画質面で魅力があったり、高感度耐性があったり(F30fd ほどじゃなくても)、そういうのがポイントではあるのだが、やっぱり発売から半年以上経つと(色々なサンプルと比べる限り)他機種も既に追い上げがあるのを感じて、春の時よりずっとアドバンテージが少ないように感じる。
ワイド端 28mm 相当、ISO100
テレ端 140mm 相当、ISO800
ワイド端 28mm 相当、ISO400
テレ端 140mm 相当、ISO800
(いずれもリンク先はオリジナルファイルを縦横 50%縮小したのみの画像)
特に高感度耐性については(今となっては)思ったほどじゃなかったなぁ…と感じる。それに思ったより手ぶれ補正が効かないのも残念だった。富士の手ぶれ補正には期待してなかったが、これではリコーと変わらないレベルでは?という感じ。
高感度画質も思ったほどじゃない&手ぶれ補正も大して効かない、ということで、期待していた夜間撮影では意外と手ぶれしがちで、もうちょっと頑張ってくれると思っていたんだがなぁ…というのが正直なところ。それと
低照度での AF が弱すぎね?
とも思った。コントラスト AF のコンパクトデジカメが低照度での AF に難があるのは F100fd に限ったことではないが、低照度では高感度画質云々以前に、合焦マークが出てシャッターを切っても思い切りピンぼけ、ということが頻発している。合焦できないならできないで、そう言ってくれた方がいいのに、適当に合焦マークを出されるのは困る。
ということで、低照度・高感度撮影については全く期待に反した結果だったわけで、だったら、
ブログ用に縮小するんだし、通常画質も高感度画質も適当で
むしろ操作性重視でも良かったような…
むしろ操作性重視でも良かったような…
今はそう思ってる。
ただ、これらは私自身が低照度での撮影を重視するとともに、露出補正などの自分なりの撮影パラメーター調整を求めてしまうからであって、何も考えずに撮るだけなら、さほど不満はない(有名だが、明暗差がある時に露出アンダーになりがちなのはオートの時に困るが)。
自分としても“何も考えずに撮る用”として買ったつもりだったのだが、やっぱり露出補正は頻繁にしたくなるし、機窓や車窓を撮る時には「シャッター速度優先 AE が欲しいなぁ」と思ったりして、そのあたりにストレスを感じてしまう。今回使ってみて、やはり自分が思っている以上に、自分の重視すべき点が、そういったところにあったな、と思う。
もちろん、シャッター速度優先AE の代わりにシーンモードのスポーツで代用するなどの工夫くらいできないわけじゃないが、シーンモードだと画質のクロームモードができないなどの制約があったりして、な〜んかこう今ひとつ納得できない引っかかりがある。
ただ、画質、特に低感度での画質はそこそこ良く、先にも書いたようにクロームモードの色はなかなか良いと思う。サイズ的にもジャケットの胸ポケットに十分入るサイズで満足であるし、高感度画質も他のコンデジと比べれば上位レベルだから、少なくとも
操作性を除けば2万円少々で買えるものとしては十二分に良い
のも事実。操作性については不満は残るが、これが3万円台なら不満も爆発したろうが、2万円強なら「仕方ないか…」と思わざるを得ない。そんなもんだ。
最初の結論、「2万円強なら十分あり」というのは概ねそういうところから来ている。
次機種は EXR 素子搭載なのだろうが、化粧品の広告ばっかしている富士フィルムは今後デジカメ事業をどこまで本気でやれるのだろうか?と思う。DS7 以来、結構長く、それなりに富士フィルムのデジカメを買ってきた俺も、これが最後になるのかもなぁ…という気はしなくもない。特に画質面では今イチだったパナがここ1〜2年で急速に良くなってきたことを思うと、カシオとか富士フィルムの先行きはどうなのかな…と。
ともあれ、手持ちのデジカメの中では一番コンパクトなので、
不満がありつつも結局一番持ち歩いている
んだけどね。でもまぁ、シャッター速度優先 AE のあるコンパクトな機種が安くなったら(ニコン P710 あたりはそのうち激安になるだろう)買い替えるかもしれないけど…