【2009. 6.21 追記】この内容は既に古いものになっているので、ネットブックにおけるブラウザ比較については、改めて「ネットブックにおけるブラウザ表示比較 (2009年6月 with Vista) 」という記事を書いていますので、そちらを参考にして下さい。
なお、Safari の独自アンチエイリアス処理されたフォントや、Windows XP でもメイリオフォントを導入してブラウザのデフォルトフォント指定することの利点については、上記記事では触れていませんので本記事を参照して下さい。【追記ここまで】
メインで使うブラウザをどれにするかは、いつも迷うところだ。Mosaic しかなかった時代、Netscape で決まりだった時代といった、インターネット草創期〜初期の頃は迷う必要はなかったが、Internet Explorer が台頭し、さらに Netscape の開発が滞った頃からは悩ましい問題ではあった。
基本的には Mosaic 〜 Netscape 〜 Firefox と続く系譜を利用していて、Firefox も Firebird と呼ばれていた Ver.0.6 の頃からずっと使ってきているが、Firefox が登場する前、Netscape が迷走して Ver.5 がキャンセルされた頃には、Windows 上では Internet Explorer をメインにしていた時代もある(Linux 上ではずっと Netscape 〜 Firefox だが)。
そして今、Mac 上でも Windows 上でも、メインブラウザ選びは、なかなかに迷う。
Windows と Linux しか使っていなければ、Firefox で決まりだったろう。しかし、Mac が完全にメイン環境になって1年近くが経ち、MacOS X 上のフォントの綺麗さに慣れすぎてしまった今、Windows 環境でのフォントの見辛さ(特に WinXP までの標準である MSゴシックでの表示の見辛さ)が、どうしても気になってしまう。
MacOS X にメイン環境を移し始めた時も、当初は Windows や Linux 同様、Firefox がメインブラウザだったし、それを変えるつもりはなかった。しかし、MacOS X 上では Firefox のフォント表示も Windows よりマシとはいえ、Safari の綺麗さには及ぶべくもない。
結局「少しだけ Safari を使ってみよう」そう思ったのが運の尽き?で、MacOS X 上でのメインブラウザは完全に Safari になってしまった。もちろん、仕事柄 Firebug がある限り、Firefox はセカンドブラウザとして常に使える立場は確保しているのだが、日頃ウェブブラウズするのは MacOS X 上の Safari になってしまった。
さらに Windows 上でも Safari がリリースされ、MacOS X ほどではないが、アンチエイリアスがかかったフォント表示は、MacOS X に慣らされた身としては非常に魅力的に映る。使う使わないは別として、EeePC 901 も含めて、全ての Windows 環境に Safari を入れてしまっている。
ただ、Windows版の Safari には Safari Stand のような機能拡張ツールが存在しないこともあり、MacOS X での Safari ほど使いやすくはない。見栄えは良いが、使い勝手に不満は残る。さらに WinXP でもメイリオフォントが正式に提供されることで、フォント表示もだいぶ良くなった(AA とかは崩れるけど)。
■ Japanese ClearType fonts for Windows XP
そんな中で、EeePC 901 でのメインブラウザをどうするかは、購入当初からの悩みだった。
SSD のドライブ容量が少ないと思いつつも、結局3つのブラウザを入れてしまった。そして結論としては、Firefox 3 になった。決定打は、Firefox の優れた全画面モードの存在と、メイリオフォントによる見栄え改善だ。
ということで、実際に各ブラウザを EeePC 901 上で表示したスクリーンショットを以下に示してみる。
なお、以降のスクリーンショットは 50% 縮小されているが、クリックすると全て EeePC 901 の画面サイズ(1024x800pixels)の等倍画像が表示される。
Yahoo! Japan のトップページを例に、Internet Explorer 6、Firefox 3、Safari 3 を表示させてみた。
Yahoo! Japan は CSS で MSゴシックにフォント指定しているので、ブラウザ設定でメイリオフォントをデフォルトフォントに設定していても、この表示になる(段組デザイン維持のためだろうが、ちょっと困りものだ)。
Safari だけフォント表示が異なるのが判ると思う。Safari は独自のフォントレンダリングを採用しているので、メイリオ以外のフォントでも、MSゴシックだろうが何だろうがアンチエイリアスがかかった表示になる。
Windows に慣れきった人だと、こういうアンチエイリアス表示が嫌だという人も少なくないし、Yahoo! のトップページくらいだとアンチエイリアスがかかってない表示でも大して見づらくはないだろうが、テキスト量の多いページだと見易さは相当違うし、目への負担も違う(と私は思っている)。
次に Internet Explorer 6, Firefox 3 のブラウザ設定でデフォルト・フォントをメイリオに設定した場合の実例を見る。表示させたページは livedoor Reader である。
なお、Firefox でメイリオフォントを使うと MSゴシック利用時に比べてフォントサイズが大きくなるため、デフォルトのフォントサイズを標準状態(MSゴシック時)の16ポイントから14ポイントへ小さくしている。
左側のリストや RSS 本文などを見てみれば判るように、メイリオの ClearType 表示によって IE や Firefox でもかなり見やすい表示になった。MSゴシックのままアンチエイリアス表示にさせている Safari より見やすい場合もある。
メイリオにすると、MSゴシックを前提としているアスキーアート表示は崩れまくって見られたものではないが、そんなものより普通のページ表示で断然見やすくなる効果のほうが大きいと思う。
先の Yahoo! Japan のように CSS でフォント指定をしていて、メイリオを使わないようにしている場合には無力で、そういった場合の汎用度を考えると Safari の“いつでもどこでもアンチエイリアス表示”は強力だが、それでもメイリオ導入によって見易さはかなり違ってくる。
と言える。デスクトップ Windows 機ではメイリオの効果を大きく感じなかった私でも、EeePC ではもはやメイリオを使わないのは考えられなくなっている。
もっとも、日本語の ClearType フォント(アンチエイリアス表示可能なフォント)がメイリオしかなく、またブラウザ以外では決して使いやすくない(等倍表示フォントな ClearType フォントがない)など、フォント環境全体としては MacOS X に到底及ぶべくもない。
それでも MacOS X 常用で Windows のフォント表示に難があると思っている私でも、メイリオ導入で多少はマシになったと思えるし、これが Windows 上のメインブラウザでは Safari にこだわらなくても良いかな?と思った理由の一つにもなった。
Firefox 3 には極めて使いやすい全画面表示モードがある。F11 で簡単に切り替えられる、この全画面表示モードは、縦 600pixels しかない EeePC 901 などのネットブック系 PC ではキラーソフトというくらいの使いやすさだ(IE 系タブブラウザにも同じような機能があるブラウザもある)。
例えば asahi.com のトップページで見てみると

Internet Explorer 6 with メイリオフォント(最大化)

Firefox 3 with メイリオフォント(通常モードで最大)

Firefox 3 with メイリオフォント(全画面モード)
フォントサイズの差で、元々 IE より Firefox の方が表示される量(縦の表示量)が多くなっているが、同じ Firefox で比べてみても、Firefox の全画面表示の方がかなり縦の表示量が多くなっているのが判る。だいたい 20% 程度は増えている。たかが 20% だが、縦の表示領域が狭い EeePC 901 のようなネットブック系 PC にとっては格段の差だ。
Firefox 3 の全画面モードで見るブラウザ表示エリアの広さは、今や最低限の液晶解像度と言える XGA (1024x768pixels) 画面で普通の状態で見た広さと大差ない。
と言える。
さらにこの効果が大きいのは、先に示したような livedoor Reader のようにページのヘッダ部分が大きく、本文表示部が小さくなっているようなページである。asahi.com のようにスクロールで画面全体がスクロールする場合と違って、縦の表示量が増える効果はずっと高い。
ヘッダ部分が常にある程度の縦サイズを取ってるがために、下側の本文表示はさらに制約を受ける。そういった状況で縦の表示量が 20% でも増えるのは効果が大きい。
livedoor Reader のようにキーボードショートカットで記事を飛ばしていける場合でも、縦サイズが小さいと記事内容を一画面で読めずにスクロールしなければならないことが多いが、少しでも縦サイズが増えることでスクロールする機会が確実に減り、使い勝手は格段に向上する。
また、Firefox 3 の全画面表示モードではマウスカーソルを一番上に持っていくことでメニューバーがプルダウンされるし、キーボードショートカットの併用でメニューバーを使わずともサクサクと利用することが可能になる。必要ならば F11 キーで簡単迅速に全画面表示モードの ON/OFF が可能なだけに、一度慣れると手放せない。
ということで、
と言える。デスクトップ機や大画面ノート機では特に感じなかった機能も、画面の縦サイズの狭いネットブック PC では非常に重宝するし、こういった機能を使っていけば、さらにネットブック PC は実用的になる。ということで、EeePC 901 には Firefox 3 でメイリオ表示が、私のメインブラウザになった。
なお、Safari の独自アンチエイリアス処理されたフォントや、Windows XP でもメイリオフォントを導入してブラウザのデフォルトフォント指定することの利点については、上記記事では触れていませんので本記事を参照して下さい。【追記ここまで】
メインで使うブラウザをどれにするかは、いつも迷うところだ。Mosaic しかなかった時代、Netscape で決まりだった時代といった、インターネット草創期〜初期の頃は迷う必要はなかったが、Internet Explorer が台頭し、さらに Netscape の開発が滞った頃からは悩ましい問題ではあった。
基本的には Mosaic 〜 Netscape 〜 Firefox と続く系譜を利用していて、Firefox も Firebird と呼ばれていた Ver.0.6 の頃からずっと使ってきているが、Firefox が登場する前、Netscape が迷走して Ver.5 がキャンセルされた頃には、Windows 上では Internet Explorer をメインにしていた時代もある(Linux 上ではずっと Netscape 〜 Firefox だが)。
そして今、Mac 上でも Windows 上でも、メインブラウザ選びは、なかなかに迷う。
Windows と Linux しか使っていなければ、Firefox で決まりだったろう。しかし、Mac が完全にメイン環境になって1年近くが経ち、MacOS X 上のフォントの綺麗さに慣れすぎてしまった今、Windows 環境でのフォントの見辛さ(特に WinXP までの標準である MSゴシックでの表示の見辛さ)が、どうしても気になってしまう。
MacOS X にメイン環境を移し始めた時も、当初は Windows や Linux 同様、Firefox がメインブラウザだったし、それを変えるつもりはなかった。しかし、MacOS X 上では Firefox のフォント表示も Windows よりマシとはいえ、Safari の綺麗さには及ぶべくもない。
結局「少しだけ Safari を使ってみよう」そう思ったのが運の尽き?で、MacOS X 上でのメインブラウザは完全に Safari になってしまった。もちろん、仕事柄 Firebug がある限り、Firefox はセカンドブラウザとして常に使える立場は確保しているのだが、日頃ウェブブラウズするのは MacOS X 上の Safari になってしまった。
さらに Windows 上でも Safari がリリースされ、MacOS X ほどではないが、アンチエイリアスがかかったフォント表示は、MacOS X に慣らされた身としては非常に魅力的に映る。使う使わないは別として、EeePC 901 も含めて、全ての Windows 環境に Safari を入れてしまっている。
ただ、Windows版の Safari には Safari Stand のような機能拡張ツールが存在しないこともあり、MacOS X での Safari ほど使いやすくはない。見栄えは良いが、使い勝手に不満は残る。さらに WinXP でもメイリオフォントが正式に提供されることで、フォント表示もだいぶ良くなった(AA とかは崩れるけど)。
■ Japanese ClearType fonts for Windows XP
そんな中で、EeePC 901 でのメインブラウザをどうするかは、購入当初からの悩みだった。
- 少ないドライブ容量を考えて IE 一本で行くか?
- やっぱり使い慣れて機能も豊富&仕事には必須の Firefox で決まりか?
- 機能的には不満だがフォントの綺麗さで Safari にするか?
SSD のドライブ容量が少ないと思いつつも、結局3つのブラウザを入れてしまった。そして結論としては、Firefox 3 になった。決定打は、Firefox の優れた全画面モードの存在と、メイリオフォントによる見栄え改善だ。
ということで、実際に各ブラウザを EeePC 901 上で表示したスクリーンショットを以下に示してみる。
なお、以降のスクリーンショットは 50% 縮小されているが、クリックすると全て EeePC 901 の画面サイズ(1024x800pixels)の等倍画像が表示される。
(1)デフォルト状態での各ブラウザ表示比較
Yahoo! Japan のトップページを例に、Internet Explorer 6、Firefox 3、Safari 3 を表示させてみた。
Yahoo! Japan は CSS で MSゴシックにフォント指定しているので、ブラウザ設定でメイリオフォントをデフォルトフォントに設定していても、この表示になる(段組デザイン維持のためだろうが、ちょっと困りものだ)。
Safari だけフォント表示が異なるのが判ると思う。Safari は独自のフォントレンダリングを採用しているので、メイリオ以外のフォントでも、MSゴシックだろうが何だろうがアンチエイリアスがかかった表示になる。
Windows に慣れきった人だと、こういうアンチエイリアス表示が嫌だという人も少なくないし、Yahoo! のトップページくらいだとアンチエイリアスがかかってない表示でも大して見づらくはないだろうが、テキスト量の多いページだと見易さは相当違うし、目への負担も違う(と私は思っている)。
(2)IE, FF にメイリオフォントを使用した場合の表示比較
次に Internet Explorer 6, Firefox 3 のブラウザ設定でデフォルト・フォントをメイリオに設定した場合の実例を見る。表示させたページは livedoor Reader である。
なお、Firefox でメイリオフォントを使うと MSゴシック利用時に比べてフォントサイズが大きくなるため、デフォルトのフォントサイズを標準状態(MSゴシック時)の16ポイントから14ポイントへ小さくしている。
左側のリストや RSS 本文などを見てみれば判るように、メイリオの ClearType 表示によって IE や Firefox でもかなり見やすい表示になった。MSゴシックのままアンチエイリアス表示にさせている Safari より見やすい場合もある。
メイリオにすると、MSゴシックを前提としているアスキーアート表示は崩れまくって見られたものではないが、そんなものより普通のページ表示で断然見やすくなる効果のほうが大きいと思う。
先の Yahoo! Japan のように CSS でフォント指定をしていて、メイリオを使わないようにしている場合には無力で、そういった場合の汎用度を考えると Safari の“いつでもどこでもアンチエイリアス表示”は強力だが、それでもメイリオ導入によって見易さはかなり違ってくる。
特に画面が小さく見やすいとは言えない EeePC での
アンチエイリアス効果は高い
アンチエイリアス効果は高い
と言える。デスクトップ Windows 機ではメイリオの効果を大きく感じなかった私でも、EeePC ではもはやメイリオを使わないのは考えられなくなっている。
もっとも、日本語の ClearType フォント(アンチエイリアス表示可能なフォント)がメイリオしかなく、またブラウザ以外では決して使いやすくない(等倍表示フォントな ClearType フォントがない)など、フォント環境全体としては MacOS X に到底及ぶべくもない。
それでも MacOS X 常用で Windows のフォント表示に難があると思っている私でも、メイリオ導入で多少はマシになったと思えるし、これが Windows 上のメインブラウザでは Safari にこだわらなくても良いかな?と思った理由の一つにもなった。
(3)Firefox 3 の全画面表示の威力
Firefox 3 には極めて使いやすい全画面表示モードがある。F11 で簡単に切り替えられる、この全画面表示モードは、縦 600pixels しかない EeePC 901 などのネットブック系 PC ではキラーソフトというくらいの使いやすさだ(IE 系タブブラウザにも同じような機能があるブラウザもある)。
例えば asahi.com のトップページで見てみると

Internet Explorer 6 with メイリオフォント(最大化)

Firefox 3 with メイリオフォント(通常モードで最大)

Firefox 3 with メイリオフォント(全画面モード)
フォントサイズの差で、元々 IE より Firefox の方が表示される量(縦の表示量)が多くなっているが、同じ Firefox で比べてみても、Firefox の全画面表示の方がかなり縦の表示量が多くなっているのが判る。だいたい 20% 程度は増えている。たかが 20% だが、縦の表示領域が狭い EeePC 901 のようなネットブック系 PC にとっては格段の差だ。
Firefox 3 の全画面モードで見るブラウザ表示エリアの広さは、今や最低限の液晶解像度と言える XGA (1024x768pixels) 画面で普通の状態で見た広さと大差ない。
Firefox 3 の全画面モードは、縦 600pixels に規制されている
ネットブック PC の悩みの一つを解消してくれる手段
ネットブック PC の悩みの一つを解消してくれる手段
と言える。
さらにこの効果が大きいのは、先に示したような livedoor Reader のようにページのヘッダ部分が大きく、本文表示部が小さくなっているようなページである。asahi.com のようにスクロールで画面全体がスクロールする場合と違って、縦の表示量が増える効果はずっと高い。
ヘッダ部分が常にある程度の縦サイズを取ってるがために、下側の本文表示はさらに制約を受ける。そういった状況で縦の表示量が 20% でも増えるのは効果が大きい。
livedoor Reader のようにキーボードショートカットで記事を飛ばしていける場合でも、縦サイズが小さいと記事内容を一画面で読めずにスクロールしなければならないことが多いが、少しでも縦サイズが増えることでスクロールする機会が確実に減り、使い勝手は格段に向上する。
また、Firefox 3 の全画面表示モードではマウスカーソルを一番上に持っていくことでメニューバーがプルダウンされるし、キーボードショートカットの併用でメニューバーを使わずともサクサクと利用することが可能になる。必要ならば F11 キーで簡単迅速に全画面表示モードの ON/OFF が可能なだけに、一度慣れると手放せない。
ということで、
EeePC のようなネットブックPC の狭い画面解像度においては、
メイリオフォント導入+Firefox 3 の全画面表示モードの効果は非常に大きい。
メイリオフォント導入+Firefox 3 の全画面表示モードの効果は非常に大きい。
と言える。デスクトップ機や大画面ノート機では特に感じなかった機能も、画面の縦サイズの狭いネットブック PC では非常に重宝するし、こういった機能を使っていけば、さらにネットブック PC は実用的になる。ということで、EeePC 901 には Firefox 3 でメイリオ表示が、私のメインブラウザになった。







