難航しまくった飛騨トンネルも完成し、いよいよ東海北陸自動車道が全通。岐阜からまっすぐ長良川沿いに北上し、冬場のスキーエリアを通り抜け、御母衣ダムの横を飛騨トンネルで突き抜けて白川郷を通り、五個荘を抜けて富山県西部の小矢部砺波JCT までの 185km。

既に完成している区間のほとんどは何回か通ったことがあるが、東海北陸自動車道は比較的景色の良い道路だ。西日本の高速道路は風光明媚な路線が少ないので(馬鹿高い本四連絡3橋を除けば、北陸道や米子道、関門橋くらいか)、関西からサクッと行ける近場路線としては景色上位な高速道路だ。2車線区間も徐々に減ってきて走りやすさも改善されてきている。

ただ、今回完成した区間はほとんどが長大トンネルなので、ドライブルートとしてはあまり関係ないかもしれない。個人的な好みでいわせてもらえれば、東海・関西から白川郷へ行くならば、白山スーパー林道も通らない手はない(通れるのは6月から10月の一時期だけだが)し、今回完成してパスできる御母衣ダムもドライブとしては通っておきたい道だ。

白山スーパー林道は、馬鹿高い値段に絶対見合う、とまでは言い切れないけれど、途中の数々の滝や三方岩隧道の岐阜県側出口からの景色はなかなかのものだし、三方岩隧道を出てから白川郷への一気下りはドライブ好きなら絶対気に入る道だ(だから石川県→岐阜県ルートがおすすめ)。難を言えば、石川県側で標高が上がってから駐車余地がほとんどなくて、運転していると景色がゆっくり楽しめないことくらいか(標高が上がる前は滝見用にいくつも駐車場はある)。

(白山スーパー林道の写真があったはずだが…見当たらない >_<)

御母衣ダム沿いを通る R156 もドライブには良い道だ。R156 の御母衣ダム付近は、トンネルの中で観光バス同士が行き違いできないところもあって、道路自体はあまり良くない箇所もあったが、今回の東海北陸道全通で、観光バスが R156 から減ってくれれば走りやすくなるはずだ。ちょうど今頃は桜が奇麗だしね(御母衣ダムは桜の名所)。

それらとは別に、グルグル大好きな私としては、これで中部圏はあっちにもこっちにもグルグルできるところが完成したなぁ〜なんて思うわけだが、ガソリン代が高い昨今ではなかなか実際にそういう気にはなれないのが残念。

ちょっと前までは、山陽〜広島〜中国〜岡山ルートか上信越〜北陸〜関越ルートしかなかったのに(あとは鳥栖JCT と京滋〜名神のターン)、今じゃあっちにもこっちにも…東京にいてガソリン代が安い頃にできていたら良かったのに…なんてね。

東海北陸自動車道-全線開通- 2008年7月5日、約185kmが繋がります!- NEXCO中日本

Dragonair Cargo's B747-400BCF @RJBB
(1D MarkIII @RJBB/KIX)


[ 0系 ] ついでに、今年11月で引退する初代新幹線(0系)が、引退まで塗装を昔のカラーに戻して運転するという話。0系は東海道新幹線から引退して、今は山陽新幹線内の「こだま」の一部に使われているが、塗装は昔と違ってグレーに緑ラインとなっている(東北新幹線で今走ってる一番古い新幹線 200系と似ている)。それをわざわざ往年の白地に青に戻して走らせるということらしい。

粋な企画と言えばそうなのだが、JR西日本はもうちょっと必要なところにも金を使って欲しい気がするが…まぁ最後に一度くらいは見納めしておきたいものだ。と思ったが、運転予定を見ると本数はかなり少なくなっているし、新大阪(というか関西)で見るためには早朝ってことになりそうだ。

それでも飛行機で狙いのものがある時と変わらない程度ではあるし、出張を新幹線で行く時に早めに出かけて、いつか拝んでおくかな。

11月引退の新幹線0系車両、昔の姿にお色直し
JRおでかけネット:0系新幹線に乗って出かけよう!




[ おおさか東線 ] 先日ちょっと南の方へ行く用事があるついでに、遠回りして先月開業したこの路線に乗ってみた。

といっても、まだ予定の半分のみの部分開通ということもあって、わずか15分の何の変哲もない路線。敢えて言うなら、全線高架で大阪市内から生駒山までの東大阪市域が見渡せるのと、開業一ヶ月でキレイということくらい。特に写真も撮ってない。

鉄道の雰囲気としては(路線網の存在価値としても)駅間がやたら短い武蔵野線という感じではあるが、武蔵野線ほど郊外でもなく、通ってる地域を東京で当てはめるならば、一之江や小岩から環七沿いで亀有、西新井といったところだろうか。オレ的適当イメージだけど。

特に何もない路線だが、一つ気がついたことと言えば「今時まだ都市圏でこんな電車が使われていたのか〜」と思ったくらい古い電車が来たこと。国鉄時代の 103系ってヤツ。鉄ちゃんというほどマニアじゃないので詳しくはないが、昔の普通電車は東京も大阪もコレばっかりだったので良く知ってる。

ここ十年くらいは見たことなかった気がしていたのだが、さすがに都市圏のローカル線のせいか、こんな古い電車があてがわれてるんだ…と、この路線に対するJR西日本の意気込みの低さを感じたり。と思ったら、関西本線(JR奈良線)のホームにも同じ 103系が止まっていたので、大阪圏でも南の方ではまだまだ使われてるんだと知った次第。東京はもちろん、大阪でも東海道本線(JR京都線・神戸線)にしか乗らないから、普通電車はテレビ付きのヤツが主流とばかり思っていた(型式は知らない)。

そんな路線なので、夕方にも関わらずそんなに乗客はいなかった。たまたま関西本線が故障で止まっていたので、久宝寺から大阪(梅田)方面へはこの「おおさか東線」から片町線(学研都市線)経由で行ってください、とアナウンスがあったにも関わらず、3分の1くらいは席が空いていたから、やはり利用者はそう多くないのだろう。

4〜5年後には新大阪まで繋がれば多少利用者は増えるかもしれないが、東京の武蔵野線ができた時みたいに周辺が山ばっかりでこれから開発というような地域ではないだけに、先々どれだけ乗客が増えるのかは疑問ではある。

きっと、去年できた大阪市地下鉄今里筋線と同じ運命を辿りそうだが、こちらには奈良と神戸の間に直通列車を走らせる目的があるらしいので(阪神&近鉄が直結して、そうするらしいことへの対抗)、まだどうにもならない今里筋線よりマシかもね。奈良と神戸を直通させる意味が、私にはよく判らんけど。

Northwest Airlines' B747-400 touching down to RJBB
(1D MarkIII @RJBB/KIX)