9月14日から運航が開始されるスターフライヤーの羽田〜関空便のダイヤおよび料金が、今週発表になった。

羽田−関空線の運賃および運航ダイヤ(詳細)について (PDF)

羽田空港の増枠分が4往復ということで、羽田〜関空は4往復が設定され、そのダイヤは、

羽田発 10:15, 13:45, 17:35, 21:45
関空発 08:15, 12:10, 15:40, 19:30

となっている。このダイヤを見ると関西、特に大阪南部の人にターゲットを絞ったダイヤ設定のように見える。東京から大阪へ出張する人にとっては微妙な設定。

朝の関空発羽田行きは ANA の 7:40発を除き、全て朝7時までの早朝便のみで使いづらいものだったから、関空発8時台というのは便利に思う人も多いはず。あと関空→羽田は 7:40発のあとは ANA 9:55発があって、その次は 15時までなかったから、12時台というのはあって悪くないかもしれないが、JAL/ANA も徹底して昼間の関空→羽田は飛ばしてないくらいだから(逆は国際線乗り継ぎのためにある)、どれだけ需要があるかは微妙だな。

そして羽田→関空の最終便は ANA 最終便の5分前設定。23時に関空に着く設定。このくらい遅いと、最終のぞみと変わらない程度まで東京に滞在できるのだが、ANA 最終便同様、関空に着いてから帰れる人が事実上、環状線より南だけに限られてしまう。

23時に関空着だと(ANA は 23:05)、23:10 の関空快速や 23:05 の南海急行に乗るのは厳しい。しかし、それ以降の電車だと大阪駅や梅田駅から先に乗り継げる電車がなくなってしまう。だいたい 20分以上遅れると、最終もヤバくなってくる(多少待ってくれることもあるけど)。

ただ、裏技?として、梅田行きのリムジンバスに乗って新阪急ホテル前で降りて大阪駅へダッシュすれば、野洲行き最終快速や西明石行き、宝塚行き最終電車に間に合うことも多い。かなりリスキーだから、馬鹿高い深夜バスで帰るなり、最悪タクシーでも良いや気分じゃないと難しい(ウチは終電が一番遅い地域なので、多少飛行機が遅れても待ってくれる梅田行き最終リムジンで間に合うことが多い)。

just landing to Asahikawa Airport
全然関係ない JAL A300-600R @旭川空港
考えてみれば、スターフライヤー機は1枚も撮ったことないや…


さて、次に料金設定。10月末までは関西空港就航記念料金として、前日までの予約で変更不可という STAR1 と同じ設定(JAL だと特割1、ANA だと前割1)のものが、¥7,900 のバーゲンプライス。これは安い!ただし、10月は座席数限定なので、かなり絞られそう。

そして問題の通常運賃なのだが、普通運賃が ¥17,900、往復割引で ¥16,400、前日まで予約の STAR1 で ¥12,900〜14,900 となっている(STAR7, STAR28 などは略)。ぶっちゃけ、

この値段じゃ JAL/ANA ユーザーは流れない


JAL/ANA の回数券ユーザーは約¥15,000 前後で乗ってるわけで、この程度の差だと、わざわざスターフライヤーには乗らないだろう。値段的なインパクトは全くない。羽田〜神戸のスカイマークの搭乗率がかなり良い理由は、新幹線より安い破格の値段設定によるもの。マイルのこともあるし、これではどうかねぇ。

ま、どれだけの搭乗率が稼げるのか見ものだけど、値段で勝負のスカイマークが参入して速攻で撤退した関空便、スカイマークもこの程度の内容では先行き厳しいと思う。