先日発表になった iLife '08 と iWork '08。とりあえず、表計算ソフト Numbers が追加された iWork '08 は買うつもりでいたので、発表翌日にヨドへ行ったのだがまだ売ってなかった。が、Apple から 30日試用できるトライアル版がダウンロードできるようになっていて、試用期間中は制限なしでフル機能が利用できるようなので、まずはそれで試すことにした。
そしてここ数日、過去に作った書類を開いてみたり、簡単な書類を作ってみたりした感想としては、
というのが率直な印象。Keynote が PowerPoint と同じプレゼンソフトだが、Power Point との互換性をあまり求めてはいけない代わりに随分洗練されているように、表計算ソフト Numbers も Excel も同じコンセプトにある。Excel とは全く別物の表計算ソフト。
という、ある意味至極当たり前の結論になった。とにかく Excel との互換性はあくまで Excel のファイルが読めますレベル。大して Excel のことを知らず、VBA マクロなんか使わない私が適当に作ってるレベルの書類でも、かなりの手直しが必要になることが多く、Excel のファイルを全面的に Numbers に移行するのは面倒すぎて諦めた。
正直 Excel のファイルを読み込ませたり、Excel との互換性を気にするなら、OpenOffice.org や NeoOffice の方がずっと使い勝手は良い。OOo や Neo は Microsoft Office を念頭に開発しているが、iWork は全くそれに囚われてないのだから当然と言えば当然。
もっとも Excel 的なものに囚われてない分、Numbers は Excel よりレイアウトの自由度が遥かに高く、Power Point に対する Keynote がそうであるように、色々な意味で vivid。そしてワープロソフトと DTP ソフトの違いのようなものを Numbers には感じる(Numbers が DTP ソフト的という意味で)。機能は少ないものの、表計算ソフトとして新しい概念で作られてるなぁ〜と思う。見た目も洗練されてるし。
Mac の中で(というか自分の中で)完結して、他人とのやり取りは PDF のみというような書類なら全然 OK だと思うが、それでも列や行のスクロール固定ができないことやセルの書式の自由度が低いことは、Excel 的な書類を作るのにちょっと使いづらいかな…あと、大きな表を読み込むと極端に遅くなることがあるのも気になるところ。
ともあれ、Numbers はまだ Ver.1。これからの進化に期待ということで、iWork '08 を買ったからと言って NeoOffice が要らなくなることはないし、MS Office とやりとりする書類を作る時には Windows 上の MS Office が必要になることも変わらない(Windows の MS Office と Mac の MS Office は別物、だからねぇ)。でもまぁ、ちょっと使ってみようという面白さ、新しさが Numbers にはある。
ワープロソフト Pages は以前のバージョンをちょっと使っただけなので、前バージョンから細かな点でどこまで進化しているか判らないが、レイアウトモードと文書作成モードが切り替えられるのは良いかもしれない。元々プチ DTP ソフト的なところがあったが、その方向性で正常進化というところかな。
個人的には図形描画が Visio 的に使えたり、複数の表の密接なリンクとかができれば嬉しいのだが…あと Word 的な機能で言うなら、アウトラインプロセッサ的な機能の弱さは補強して欲しいかな。
Word 書類の読み込み互換性はあまり変わってないようなので、Pages も相変わらず Word との互換性はあまり考えずに使うのが良さげ。ただ、Excel 書類に対する Numbers の互換性よりはあるので、Word 書類を読み込んでの手直しはまだ楽、かな。あくまで私が使ってる簡単な書類での話だが。
Keynote は元々あまり使ってないので何とも言えない。Power Point の読み込み互換性については OOo や NeoOffice でもそう高くはないし、プレゼン書類の性質上、Windows と Mac ではフォントその他の関係でレイアウトに互換性を求められない部分があるので、まぁ仕方ないかと思ってる。
いずれにせよ、MS Office との互換性を求めるなら Parallels や VMware Fusion 上で Windows を動かして純正 MS Office を使うべきなのは間違いないわけで、それを求めてもいけない iWork なのは今回も変わってない。
というのが iWork '08 の第一印象。実用という点では NeoOffice と Parallels or VMware Fusion 上の MS Office だけで十分なのだが、色々な意味で目新しさは感じられるので iWork も併用していこうという気にはさせるソフトだった。
ということだな。
願わくば、ワープロ、プレゼン、表計算と来たからには、次は是非ともドローソフトを追加して欲しいと思う。先にも書いたように Visio の代わりになるようなもの。昔の Claris Works や Apple Works のことを思えば、追加してくれてもおかしくないし、だいたい
Visio は色々難点もあるけど、図の多いビジネス文書を作るには超便利なんだよねぇ。Canvas はちょっと違うしねぇ(実を言えば、初期の頃の Canvas ユーザーだけどね)。
それから iLife '08 の方だけど、色々見ていて
という結論になった。'08 で機能追加されている内容を見ると、別に今の自分には必要ないものばかり。.Mac ユーザーには良いかもしれないが、.Mac を使うつもりはないしね。
そして何より iMovie がまるっきり変わってしまって、タイムライン編集から離れてしまったのは、古いタイプの私にはちょっと使いづらそう。おまけに機能が削減されてるというのを知れば、とてもじゃないがアップグレードする気にはなれない。
iLife '08 をインストールしても旧バージョンは使えるし、新規に iLife '08 を買ったユーザーには iLife '06 収録と同じ iMovie HD が無償ダウンロードできるようだが、逆に言えば iMovie HD の正常進化を望んでいたユーザーには必要ないということだ。iLife '08 を買うくらいなら FinalCut Express HD を買う方がいいだろう。
もっとも iPhoto や iTunes と同じようなスタイルになった iMovie '08 のコンセプトは、それはそれで判りやすいし、ムービー編集初心者にはむしろ向いているだろうと思う。タイムラインの概念を必要としないし、iPhoto, iTunes 的な動画ファイル管理ソフトになってるのは、これからの初心者向け動画編集ソフトの方向性を変えるだろうな、と思う。
そしてここ数日、過去に作った書類を開いてみたり、簡単な書類を作ってみたりした感想としては、
Numbers は Excel とは全く方向性の違う表計算ソフト
というのが率直な印象。Keynote が PowerPoint と同じプレゼンソフトだが、Power Point との互換性をあまり求めてはいけない代わりに随分洗練されているように、表計算ソフト Numbers も Excel も同じコンセプトにある。Excel とは全く別物の表計算ソフト。
表計算ソフトを使う目的で Numbers を選択するのはアリだが
Excel の代わりを Numbers に求めてはいけない
Excel の代わりを Numbers に求めてはいけない
という、ある意味至極当たり前の結論になった。とにかく Excel との互換性はあくまで Excel のファイルが読めますレベル。大して Excel のことを知らず、VBA マクロなんか使わない私が適当に作ってるレベルの書類でも、かなりの手直しが必要になることが多く、Excel のファイルを全面的に Numbers に移行するのは面倒すぎて諦めた。
正直 Excel のファイルを読み込ませたり、Excel との互換性を気にするなら、OpenOffice.org や NeoOffice の方がずっと使い勝手は良い。OOo や Neo は Microsoft Office を念頭に開発しているが、iWork は全くそれに囚われてないのだから当然と言えば当然。
もっとも Excel 的なものに囚われてない分、Numbers は Excel よりレイアウトの自由度が遥かに高く、Power Point に対する Keynote がそうであるように、色々な意味で vivid。そしてワープロソフトと DTP ソフトの違いのようなものを Numbers には感じる(Numbers が DTP ソフト的という意味で)。機能は少ないものの、表計算ソフトとして新しい概念で作られてるなぁ〜と思う。見た目も洗練されてるし。
Mac の中で(というか自分の中で)完結して、他人とのやり取りは PDF のみというような書類なら全然 OK だと思うが、それでも列や行のスクロール固定ができないことやセルの書式の自由度が低いことは、Excel 的な書類を作るのにちょっと使いづらいかな…あと、大きな表を読み込むと極端に遅くなることがあるのも気になるところ。
ともあれ、Numbers はまだ Ver.1。これからの進化に期待ということで、iWork '08 を買ったからと言って NeoOffice が要らなくなることはないし、MS Office とやりとりする書類を作る時には Windows 上の MS Office が必要になることも変わらない(Windows の MS Office と Mac の MS Office は別物、だからねぇ)。でもまぁ、ちょっと使ってみようという面白さ、新しさが Numbers にはある。
ワープロソフト Pages は以前のバージョンをちょっと使っただけなので、前バージョンから細かな点でどこまで進化しているか判らないが、レイアウトモードと文書作成モードが切り替えられるのは良いかもしれない。元々プチ DTP ソフト的なところがあったが、その方向性で正常進化というところかな。
個人的には図形描画が Visio 的に使えたり、複数の表の密接なリンクとかができれば嬉しいのだが…あと Word 的な機能で言うなら、アウトラインプロセッサ的な機能の弱さは補強して欲しいかな。
Word 書類の読み込み互換性はあまり変わってないようなので、Pages も相変わらず Word との互換性はあまり考えずに使うのが良さげ。ただ、Excel 書類に対する Numbers の互換性よりはあるので、Word 書類を読み込んでの手直しはまだ楽、かな。あくまで私が使ってる簡単な書類での話だが。
Keynote は元々あまり使ってないので何とも言えない。Power Point の読み込み互換性については OOo や NeoOffice でもそう高くはないし、プレゼン書類の性質上、Windows と Mac ではフォントその他の関係でレイアウトに互換性を求められない部分があるので、まぁ仕方ないかと思ってる。
いずれにせよ、MS Office との互換性を求めるなら Parallels や VMware Fusion 上で Windows を動かして純正 MS Office を使うべきなのは間違いないわけで、それを求めてもいけない iWork なのは今回も変わってない。
というのが iWork '08 の第一印象。実用という点では NeoOffice と Parallels or VMware Fusion 上の MS Office だけで十分なのだが、色々な意味で目新しさは感じられるので iWork も併用していこうという気にはさせるソフトだった。
iWork へ切り替えるのではなく併用
ということだな。
願わくば、ワープロ、プレゼン、表計算と来たからには、次は是非ともドローソフトを追加して欲しいと思う。先にも書いたように Visio の代わりになるようなもの。昔の Claris Works や Apple Works のことを思えば、追加してくれてもおかしくないし、だいたい
Mac にはビジネス向けに便利な、手頃なドローソフトがない
Visio は色々難点もあるけど、図の多いビジネス文書を作るには超便利なんだよねぇ。Canvas はちょっと違うしねぇ(実を言えば、初期の頃の Canvas ユーザーだけどね)。
それから iLife '08 の方だけど、色々見ていて
当分 iLife '08 へのアップグレードはしない
という結論になった。'08 で機能追加されている内容を見ると、別に今の自分には必要ないものばかり。.Mac ユーザーには良いかもしれないが、.Mac を使うつもりはないしね。
そして何より iMovie がまるっきり変わってしまって、タイムライン編集から離れてしまったのは、古いタイプの私にはちょっと使いづらそう。おまけに機能が削減されてるというのを知れば、とてもじゃないがアップグレードする気にはなれない。
iLife '08 をインストールしても旧バージョンは使えるし、新規に iLife '08 を買ったユーザーには iLife '06 収録と同じ iMovie HD が無償ダウンロードできるようだが、逆に言えば iMovie HD の正常進化を望んでいたユーザーには必要ないということだ。iLife '08 を買うくらいなら FinalCut Express HD を買う方がいいだろう。
もっとも iPhoto や iTunes と同じようなスタイルになった iMovie '08 のコンセプトは、それはそれで判りやすいし、ムービー編集初心者にはむしろ向いているだろうと思う。タイムラインの概念を必要としないし、iPhoto, iTunes 的な動画ファイル管理ソフトになってるのは、これからの初心者向け動画編集ソフトの方向性を変えるだろうな、と思う。