何かと思えば、保存ファイル名をカスタム設定にする際、ユーザーが指定する最初の3〜4文字の文字列を空欄にしてしまうと、ファイルは保存されるがカメラでの画像再生ができない、という注意。プログラマー(ないしソフト設計エンジニア)が指定文字列を空欄にするなんてことを想定してなかったんだろうなぁ。きっと、次のファームウェアでは直ることだろう。

キヤノン、EOS-1D Mark IIIのファイル名設定で使用上の注意

それとは関係ないが、DCM 経由で知った↓記事がちょっと気になる。発売前に 1D3 でスポーツ撮影に実戦投入した感想を4月下旬に投稿したカメラマンへ、生産モデルを発売後に使ってみてからの感触について質問に答えている。

An analysis of EOS-1D Mark III autofocus performance

発売前のβ版モデルを使った時に、AF 速度が爆速になったことと低照度の時に AF の効きがよくなったことは良かったと言っていたが、反面「静止しているモノに対してフォーカスがホールドされずにいたり、動体に対しての追従性は抜群とは言えないよ」と指摘した AF の問題は、実際に発売された 1D MarkIII で直ってるか?と聞かれ、そっくりそのままだよ、と答えてる(拙い英語力だから間違えてる可能性大)。主に4つの問題として、

  • 一定の条件下では、最初の AF合焦にもたつく。測距点自動選択モードだと、動いてる被写体に合焦するまで時々3〜5コマかかるし、たまに打ち終える前に合焦しないこともある。

  • 一定の条件下では、動体を完全に追従することができない。被写体の上にAF合焦点がくまなく乗ってる条件で撮ってるのに、二十数コマのうち5〜6コマしか合焦しない。

  • 被写体が止まっているにも関わらず、フォーカスが僅かだがしきりに動いてしまう。一定の条件下では、全コマとも完全にはピントが来ていないかもしれない。これホント。

  • サッカーのようなフィールドスポーツで、多少でも不規則な動きをする被写体を追いかけている時、背景その他へも手前のプレイヤーへもピントが移動するのは極めて迅速。上記3点の問題は AF設定を行っても何も変わらないが、これはカスタムファンクション III-2「AI サーボ時の被写体追従敏感度」の設定が影響を持つ。でも、どう設定しても正しく追従はしてくれないよ(この先読んでね)


ということを挙げ、その後ず〜っと色々、主にスポーツ撮影での(というか AI Servo を中心とした)1D MarkIII での問題点について述べられている。

で、「一定の条件下」って何よ?という質問に対しては、特に明るくて、色温度がwarm(色温度が高いことを意味するのか?)な時は AF性能が石のように落ちる、と答えている。要は天気が良くて、暖かくて美しい日和はダメなんだと。雨が降ってきそうな曇りの晩は良かったと言っている。

でもって、インタビューはこの先延々と続く。まだ私も途中からは斜め読みだけで、全部ちゃんと読んでない(上記のところで約5分の1)。興味ある向きは各自で。

たった一人が話すことではあるが、経験と実績のあるスポーツカメラマンであり、記事の後半にもあるように、キヤノン本社へ来て色々話もしているクラスの人のようだから、参考にならなくはないと思う。

まぁ、最終的には各自がこなすうちで、自分なりの設定と対処方法を身につけて行かねばならないのだけどね。