そんなわけで、前の記事にも書いたように、昨日は 1D Mark3 で初めてのサッカー撮り。といっても、今日は今季最多の入場者数で、いつも最後まで空きのある BOX-S と、年パス&スポンサー専用のプラチナシート以外は満員御礼。特に SB 席は立錐の余地もないくらい。

おまけに暑さに負けて試合開始 30分前にスタジアム到着という状況だったから、当然写真を撮るのは諦めていた。まぁ何かのタイミングで少し試し撮り程度できたら嬉しい程度のつもりだった。サッカーに限らず、人様に迷惑かけて写真を撮ることだけは絶対にしたくないし、ガンバの試合は写真よりサッカー見る(ガンバを応援する)のが優先。


(by GR Digital)


そう思っていたのだが、たまたま縦と通路向かいで3席、友達と近所で座れる空きがあったので、通路側の席を確保できた。中段あたりだったが、ゴールラインより内側で、逆側ゴール方面が通路側なので写真を撮れるポジション。すごくラッキーだった。

でまぁ、それなりに写真は撮ったのだが、結論から言えば、あまり良い結果ではなかった。ボディが良くなったことでレンズの欠点(特に AF 速度)も見えてしまったのだが、それ以上に

メートル単位の後ピン


だった。近接撮影ではそんな盛大な後ピンではないのだが(むしろ前ピン気味なくらい)、撮ってる時に何度か液晶画面で見た時からピンが来てなくて悩んでいたんだけど、結論はそういうことでした。

実は、発売日に伊丹で飛行機撮ってる時から、そんな気はしていたのだけど、被写体が飛行機と違って小さいだけに、ピンボケ具合は明らか。とりあえず 1/2 縮小したら見れなくもない写真も多いけれど、いずれにしてもシャッキとしない、これだけの高い機材で出すような写真じゃないだろ〜、という写真ばかり。

それに万博のスタンドからだと、400mm + APS-H で換算 520mm 程度でも全然短いので、あとでトリミングすることを考えたらやはり、等倍でそれなりに見られる写真が欲しい。ということで、これはやっぱり調整行きですな…orz

調整に出したら出したで、5D と 1D3 のどちらに(優先して)合わしてもらうか?という大問題で悩ましいところですが。

ANA's B767-300 approaching in dusk
(by EOS 1D MarkIII + EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)


ただまぁ、その 100-400 ピントズレについては、正直あまり気にしてないです。機材以上に腕がついてこなかったですから。

今まで 5D だと自分の遅さより 5D の方が遅かったり、鈍かったりしたので気にならなかったのですが、1D3 だと自分の反応の悪さが一目瞭然で(判ってはいたものの)凹みますね。

ただ、シャッター消失時間の短さと秒間 10コマの連写は、何よりもの武器で、そして助かります。高速連写は必要な時に一瞬だけですが、やっぱり有り難い。

でも秒間 10コマで“サッカーの一瞬”を撮ってみて思ったのは、1/10 秒のコマでここまで動くのか〜!?ということ。1/500 でも被写体ブレするくらいの動きですから当然でしょうけど、改めて一瞬を切り取るのは難しく、運もあるのだなぁ…と実感。

ま、私の場合は、運のだいぶ前に腕ですけどね。

ともあれ、ようやく(サッカー撮りの)スタートラインに立てることのできるボディを得た、という気はします。そして、ボディが良くなった分、レンズの粗ばかりが気になってしまいます。

100-400 は良いレンズで大好きです。焦点距離にしてはコンパクトに収納できて、焦点距離も使いやすい。暗いけどワイド端側の描写は悪くないし、400mm が一番手軽に扱えるレンズ。だけど…AF は遅いし、テレ端の描写は正直悪い。それをモロに感じさせてくれたボディと言えます。

サッカー撮りに関して言えば、心底記念写真レベルで良いんだけど、でもまぁもうちょっと良く撮りたいと思う。もうちょっと、もうちょっとと思ってると、328 以外の選択肢がなくなりつつあるんだけど…orz