Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)

購入してから1週間以上が経つが、DP1 の評価を落とすような写真しか撮れてない。ググって見れば、時節柄の桜や木蓮の花を始め、ビシッと DP1 らしい素晴らしい写真が見られるが、自分ではなかなか撮れない。判っていたけれど、難しい。

DP1 の持つ画質ポテンシャルは一眼レフ並みではあるし、フードアダプタを付けてホールドの方法も一眼レフ的に使っていても、外付けファインダーで撮影していない限りは、背面液晶を見て撮るスタイルになる。それは良いのだが、シャッター半押し時に液晶で見える画像と実際に撮った後の画像では、えらく露出が違うことが多いので、最近はそのあたりが気になる。

背面液晶で構図を決める→シャッター半押し→露出その他を確認→シャッターを切る→データー書き込み、といったサイクルで最低10秒かかるので、シャッター半押しで確認したはずの露出と違ってやり直すとなると、なかなか辛い。ブラケット撮影を使うことも多くなったが、RAW でブラケット撮影すると、上記のサイクルは20秒近くなるわけで、なかなかモドカしいものがある。

ただ、さすがに RAW で撮っていると、それなりに現像時で調整はできる。ハイライトは意外と余裕があるのかな?と思うことも多い。例えば、

DP1 RAW developing test A (default by SPP)
DP1 RAW F8 1/125s ISO100 +0.7EV ISO100 WBオート
SPP3.1 (Mac) で撮影設定のまま JPEG 現像


というように、わざと空を白く飛ばして撮影しても、現像時に露出補正をマイナスにすることで、

DP1 RAW developing test B (auto by SPP)
DP1 RAW F8 1/125s ISO100 +0.7EV ISO100 WBオート
SPP3.1 (Mac) で -1EV その他調整して JPEG 現像


これくらいは真っ白な空から雲の輪郭が出てくる。このあたりはコンパクトデジカメで JPEG でサクサク撮ってるのと違って有り難いところだ。ホント、もうちょっと背面液晶の表示がまともで、サクサク撮れれば最高なんだけどね…と、同じことを繰り返してしまう。


加えて気になることと言えば、AF。結構中抜けするように思う。巷では、糞遅い AF だけどピント精度はそれなりに良いという評判だが、背景がゴチャゴチャついたシーンはもちろん、手前の被写体が暗めで背景に明るいものがあると、後ろのものに抜けることが多い。特に夕方以降の暗いシーンでは、ピンが奥に抜けてしまうことが頻繁のように感じる。

somehow sample
DP1 RAW F7.1 1/800s ISO400 WBオート(撮影設定のまま JPEG化)


そして、これはよく言われていることだが、色は独特だ。色が浅めなのは特に気にならないが(EOS Digital 系もそうだし)、緑かぶりする傾向にあるのと赤色が橙色気味に転ぶ傾向は気になる。特に赤色については、なかなか難儀。緑かぶりは最初四隅中心かと思ったので周辺減光の一種かと思ったが絞っても同じだったし、出ない時もあるので癖がよく判らない。

赤色が派手に転びまくるのは、これはもうレタッチするしかないようだ。そのためにも RAW 撮りの方が良いのだろうが、シグマの純正現像ソフト SIGMA Photo Pro (SPP) のカラー調整は、カラーホイールでホワイトバランス指定なので、色相を赤系の色相だけを調整したい時は難しい。

なので Photoshop に頼ることになるのだが、現状は Adobe Camera RAW(ACR)がまだ DP1 に対応していないので、SPP で現像して 16bit TIFF 出力→Photoshop でレタッチとなって面倒くさすぎる。ACR が対応してくれれば、SPP を使わずに処理できるので、早く ACR が DP1 に対応して欲しいものだ。

ちなみに、今日 ITmedia に掲載されていた DP1 のレビュー記事では、RAW 現像時に思い切り彩度を上げて現像しまくっていたが、元が地味なせいなのか、センサーの特性なのか、5D や 1D3 を DPP で処理する時より、彩度を上げても飽和しにくい傾向にはある。私自身、カメラの設定をデフォルトで彩度 +0.2 にしてある。ただ、ITmedia の記事は彩度を上げ過ぎとしか思えないが…

レビュー:超高画質を求める人向けの個性派デジカメ――シグマ「DP1」

そして難しいと言えば、DP1 を持って行く際のケース選びも難しい。フードなしの状態ならば、通常のコンパクトデジカメ+αのサイズなので、ある程度ピッタリ入るケースを見つけることはできるし、既に1つ買っている。

だが、もはやフードを付けた状態がデフォルトなので、フードを付けたままの DP1 がピッタリ収まる小型ケース(ポーチ)は見当たらない。コンパクトデジカメ用では飛び出たフード部分に対応するものはないし、一眼レフ用は完全に大きすぎる。ライカやレンジファインダー用も微妙に大きかったり、ウマいサイズのものがない。

今は百均の布袋に突っ込んでいる状態だが、ウエストベルトになったり、バックの外側に吊り下げられるタイプのものが欲しいのだが、なかなかない。いま一番の悩みどころだ。

あと、GR Digital と同じように、ハンドメイドで速写レザーケースが出始めているので、それはどこかのものを注文しようかと思っている。ハンドメイドで、どこも今はバックオーダーを抱えまくっているようなので、注文してから入手までの時間がかかることと、どれも1万円以上するので、どんどん金がかかるなぁ…という迷いもある。

DP1 前面その3


ケース(ポーチ)に加えて、ストラップ選びも難しい。撮影スタイルはデジタル一眼と変わらないので、両吊りのストラップが欲しいし、ストラップ穴は両吊りできるようになっているのだが(というか両吊りが推奨されている)、ストラップ穴の大きさはコンパクトデジカメと同じ小さいもの。そのため、一眼レフ用のものやライカ用のものは付けられない。

パッケージにシグマ純正のネックストラップが入っているのだが、これがまぁダサすぎて、とてもじゃないが使う気になれない。それに私としては、一眼で愛用している OP-TECH のストラップのように、ネックストラップ部分を途中で切り離ししてハンドストラップとしても使えるタイプが望ましい。

特に DP1 は一応コンパクトなサイズではあるので、常にネックストラップだけだと小さなケースに入れる時にも困るし、仰々しくならないためにハンドストラップで撮りたい時も多い。なので、ハンドストラップとネックストラップの両対応にしたいところだ。

そして、そんな要望に合うものを探すと、唯一の解は GR Digital 用のアルチザン&アーティスト (A&A) ストラップになるようだ。GR Digital を使っていた時から存在は知っていたが(でも GR Digital で両吊りストラップを使おうと思ったことは皆無)、買おうと思って探すと店頭にも A&A の直販サイトにもない。

調べてみると、GRD 用の A&A ストラップは他の A&A ストラップと違って、マップカメラ・オリジナルということが判った。しかし、買おうとしたら品切れ中。困ったもんだ…

普通と違うデジカメだけに、周辺アイテム選びも難しい。私の場合、GR Digital の時は完全にコンパクトデジカメ・スタイルで使っていたので、こういう部分での知識はないだけに、DP1 そのものの使いこなし同様、周辺アイテムについても日々修行中、という感じだ(>_<)

Limited Express "Thunderbird"
動きものはMFで置きピン撮影しかないが、
シャッタータイムラグが大きいので難しい…


    このエントリーをはてなブックマークに追加

私自身、DP1 を買ったことに「矛盾してるなぁ〜」と感じている。その理由は3つ。

  • 画質は最高クラスに良いけどレスポンスの遅さやペタンペタンなシャッター音が嫌だった 5D を売ってしまったのに、また同じような、画質は良いけどレスポンスと操作性は最低中の最低な DP1 を買う矛盾

  • 高感度命!とまでは言わなくても、それに近い機種選択ポリシーがあるのに、高感度が弱いと言われる DP1 を買う矛盾(今時のコンパクトデジカメでも ISO 3200 程度の設定はあるのに、DP1 は最高 ISO 800)

  • 逆光が好きというより、太陽を入れることを何とも思わないくらいなのに、逆光に弱く、妙な形のゴースト(通称サッポロポテト)が出ると評判の DP1 を買う矛盾


1つ目はともかく、画質に惚れ惚れして買うのに、高感度も逆光もダメと言われると正直躊躇ってしまうわけで、実際そういう評判(悪く言えば昼間屋外順光専用カメラ?)から、画質面でも自分には向かないのだろうと思っていた。一眼レフでも三脚を据えて撮るのが億劫なのに、ましてやコンパクトデジカメレベルでやろうとは思わないしね…

などと思っていたのに買ってしまったわけで、そうなるとまず気になるのは、高感度と逆光。どれくらいまで使えて、どのくらいは全然ダメなのか。許せる許せないの基準は人それぞれだしね。

というわけで、購入後 DP1 を持ち出して最初に撮ったのが、夕暮れ。太陽を正面に入れて撮ってみた。

sunset at Umeda, Osaka
DP1 JPEG F8 1/500s +0.3EV ISO100


確かにフレアは出てるが、この程度なら特に問題になるほどでもないような…という感じ。一眼レフの高級レンズならともかく、コンパクトデジカメだったらもっと酷いことになりそうだし、自分的にはこれくらいなら問題ない。つーか、ホント言えば逆光にこれまた弱い EF70-200mm F2.8L IS とか EF100-400mm F4.5-5.6L IS などのLズームでは、もっと酷いことになったのを何度も体験してるしねぇ。

ただ、逆光時のフレアやゴーストはちょっとした光の加減、角度で大きく見え方が変わってくる。そして、逆光に弱い DP1 の象徴として有名な、妙な形のゴーストは逆光で撮ってると珍しくないことも判ってくる。

DP1 peculiar ghost against the light
DP1 RAW F5.6 1/80s +0.3EV ISO100
(SPP3.1 Mac の Auto 設定で現像 JPEG 化)


右上から現れるゴーストが何とも言えない形状をしている(クリック先の Flickr で大きなサイズで表示すると、よく判る)。フレアと違ってゴーストも形状によっては良いエフェクトだ、なんて思えなくもない私も、さすがにこれは…という感じ。DP1 が搭載する Foveon センサーの特性と DP1 の構造上の問題から避けられないということだが、こういうゴーストはできるだけ願い下げだ。

といっても、出ちゃう時は出ちゃうし(そしてその確率は低くない)ので、対策として逆光時には少しずつアングル変えて撮っておく、ということになる。なにせ、背面液晶はプレビュー時もポストビュー時も構図確認以外は全くアテにならないから、とにかく数を撮っておくしかない。けれど、そこで効いてくるのが DP1 のレスポンスの悪さ、なんだよねぇ(>_<)



そしてもう1つ、購入前に評判で気になっていた点は、高感度。5D も 1D3 も購入理由の一つは高感度性能の良さにあった(それだけじゃなかったし、今や高感度は D3 の代名詞だけど)。たとえ名目だけとしても今時のコンパクトデジカメでも最低 ISO 1600 は設定できるのに、ISO 800 までという DP1 は、その設定範囲の狭さそのものより高感度への自信のなさが現れているようにも見える。

2倍の感度でも同じ画質が得られるなら、三脚なしで撮れるシーン、手ブレしないシーンが格段に増えて結構なことだし、面倒臭がりで三脚をできるだけ持ちたくない私には高感度性能は必須の機能と、今でも思っているし、今後もそうだろう。だから ISO 800 までしかなく、明らかに高感度に弱そうな DP1 はどうかと思ったのだが…

DP1 Sample(茶屋町黄昏時1)
DP1 RAW F4.0 1/40s -1.0EV ISO800
(SPP3.1 Mac で撮影設定のまま現像 JPEG 化)
クリックするとオリジナル画像を表示


正直 ISO800 でこれくらいなら悪くないんじゃないの?と思う。彩度はかなり落ちてしまうが、カラーノイズも輝度ノイズも大きく浮き上がることもなく、またノイズリダクションをかけてないので解像感もあまり落ちてない。コンパクトデジカメ・サイズのカメラでこれくらいなら、高感度厨の私でも文句はない。

確かに ISO 800 までしかないが、その範囲なら全くもって悪くない。出力画素数が 400万画素クラスとはいえ、高感度がダメダメなんて誰が言ってるのか?と思うくらいだ。そして多少画質がダメでも ISO 1600 もあって良かったんじゃないかなぁ?とすら思う。ダメ画質でも、撮れるか撮れないかは大きな差だしね。

DP1 Sample(茶屋町黄昏時2)
DP1 RAW F4.0 1/30s -2.0EV ISO400
(SPP3.1 Mac で撮影設定のまま現像 JPEG 化)
クリックするとオリジナル画像を表示(ピントは右看板)


逆光性能とは違い、高感度描写については思っていたよりずっと良かったので、積極的に ISO 200, 400 と使っている。ISO 800 は彩度がそれなりに下がるので条件次第だが、ISO 400 までは常用できると感じている。微妙な手ブレが気になる DP1 だから、スナップ撮りでは積極的に感度を上げてシャッター速度を稼ぎたい(下手っぴだしね)。

ただ、それを思うと ISO Auto 設定が ISO 100 or 200 でしか変わらないのは残念。400 まであって良かったと思うし、1/30s を切らないと ISO を上げないようなので、もうちょっと積極的に上げてくれても良いのになぁ〜とすら思う。

ISO Auto の変化範囲なんて些細なことではあるが、ISO 感度設定もメニューからイチイチやる必要があるため、頻繁に ISO 感度を変更するのは結構面倒なのも事実。ISO 感度設定はメニューの一番上にあるからまだマシだが、それでも変更するたびにボタンを5〜8回押す羽目になる。

結局 DP1 を買う時に感じた自分への3つの矛盾も、逆光については常に全くダメというわけではないので何とか工夫していこうと思えるレベルだったし、高感度については特に不満ないレベルだった。ただ、残りの一つであるレスポンスの悪さや操作性が、残りの2つを回避するための工夫すら阻むほど、DP1 をあらゆる暗黒化しようとする大きな障害になる。


続きを読む
    このエントリーをはてなブックマークに追加

先日までやたら暖かくて、そしてもう4月になろうというのに、夜でもないのに吐く息が白かったのは驚き。にしても、花粉もそろそろ第二陣のヒノキが飛び始めているようで、近年スギよりヒノキに反応する私としては症状が悪化気味。

[ 桜 ] この時期と言えば、桜。写真雑誌見ても Flickr の日本関連グループ見ても桜ばっかり。よく飽きないもんだと感心する。私はとっくの昔に食傷気味だし、元々酒飲んで花見するのも、してるところへ行くのも嫌だから、積極的に撮ろうという対象にもならない。

のだが、東京は既に満開、この雨で散り始めそうということだが、関西はまだまだ二分、三分咲きにもなっているかどうかというところ。昔は東京より早かった記憶があるのだが、今年に限らずいつしか開花時期が逆転している。なんでかな…?と思っていたら、↓のような記事が。なるほどね。

桜:今年の「開花前線」に異状あり 東、西日本が逆転現象


[ ガンバ ] 雨が降っていたので、スタジアムに行こうかどうしようか迷いつつも出かける準備をしていて、ふとネットで確認したら既に試合が始まってた…orz また、やっちまった。試合開始時間の間違い。14時からだと思っていたら、13時からだった…。以前みたいに、スタジアム行ったら日付間違いだった、なんてことよりはマシか。

ともあれ、勝ってくれて良かった。まだメンバー、フォーメーションとも試行錯誤が続いているようだが、DF は智、聡太の新 CB コンビがうまく機能するようになりつつあるような気がする。このままだと加地が戻ってきた時に、ハッシーが控えになってしまいそうだが…

なんにせよ、Jリーグの開幕戦、その4日後の ACL 初戦のホーム2連戦を見に行ったものの、フラストレーション 500% の展開で引き分けてしまって(勝つべき相手とホームで引き分けは負けに等しい)、イライラ大爆発して心配 180% になったのも、これで少しは収まりそうだ。

J開幕前に恐れていた通り、大して使わないのにA代表に6人も引っ張っていかれたせいで、チームとして全くの準備不足なのは見ていて明らかだったから、今がオープン戦という感じだよなぁ。まぁ、ACL アウェー全南戦で、ガンバお得意のノーガード殴り合いな試合で勝ったのが切っ掛けになったのかもしれない。


[ A代表 ] で、問題のA代表。う〜ん、予想以上にオシム監督の病状回復も良いみたいだし、できないかもしれないけど戻した方が良いような。なんか完全に岡田空回り状態っぽい。ってか、ヤット先発落ちさせて負けてりゃ世話ないわ。
    このエントリーをはてなブックマークに追加

一ヶ月ほど前に、JR 東日本の View Suica を持ってるけど、東海道新幹線の「エクスプレス予約」と昨日から始まったチケットレス乗車「EX-IC」を使うために、 JR 東海のエクスプレスカードか JR 西日本の J-West カードを作らなきゃな…、と書いた。

しかし、ちょうど1ヶ月くらい前の発表で、

View カード決済でモバイル Suica を使っている場合に限り
「ビュー・エクスプレス特約」を申し込むことで
JR 東海や JR 西日本のカードを別途申し込む必要なしに
モバイル Suica だけでエキスプレス予約が可能になった


ということになった。つまり JR 東日本の View Suica カードを持ってモバイル Suica を使っていれば、JR 東海のエクスプレスカードや JR 西日本の J-WEST カードを別途作る必要がない。もっとも、JR 東海の「エクスプレス予約」の年会費¥1,050 はしっかり必要になる。

これは嬉しい。よくちゃんとやってくれた、と言いたい。チケットレスサービスについても、モバイル Suica 自体が EX-IC カードの代わりになるから、改札口も携帯電話をかざすだけで通れるようになる。ようやくサービスが飛行機に追いついてきた感じだ。

ただし、モバイル Suica を使ってのエクスプレス予約および EX-IC (チケットレス乗車)が可能なのは「モバイル Suica の決済方法がクレジットカードで、なおかつビューカードの場合のみ」である。他社カードをモバイル Suica の決済に利用している場合、銀行口座決済を使っている場合は不可である。当然 EASY モバイル Suica も対象外。

これらについては、JR 東海、西日本も自社カ−ドユーザーのみなので仕方ないだろう。JR 東日本のビューカードの場合はモバイル Suica 会員限定だが、本州3社いずれかの JR カード会員ならエクスプレス予約やチケットレス乗車ができるようになったのは評価したい(年会費¥1,050 が必要なのも3社同じ)。

ちなみに、この「ビュー・エクスプレス特約」だが、

モバイル Suica の携帯アプリからのみ申し込み可能


となっている。元々 JR 東日本管内の「モバイル Suica 特急券」のスタートに紛れて、他社管轄のエクスプレス予約については判りにくい状況だったのだが、PC からでは申し込み不可なので、申し込む時は携帯アプリから行わなければならない。

ついでに加えておくと、モバイル Suica とともに JR 東海のエクスプレスカードを既に持っている人でも EX-IC(チケットレス乗車)サービスをモバイル Suica で行うことができる。登録さえしておけば、

JR 東海エクスプレスカード用の EX-IC カードの代わりに、
手持ちの携帯電話(モバイル Suica)でチケットレス乗車ができる


わけだ。おまけに、この場合はモバイル Suica の決済方法がビューカード決済でなくても良い。つまりモバイル Suica の決済をビューカード以外にしている人(4月からモバイル Suica の年会費¥1,000 が必要な人)が、東海道新幹線でチケットレス乗車したいならば、JR 東海のエクスプレスカードを作れば可能と言うことになる。

ま、どうせ他のカードを作るならエクスプレスカードよりビューカードを作っておけば、モバイル Suica の決済をビューカードに変えれば年会費がかからなくて済むのだから、敢えてエクスプレスカードを作ることもないと思うが…。ちなみに

JR 西日本の J-WEST カードの場合は
モバイル Suica で EX-IC サービス(チケットレス乗車)はできない


仕様となっている。JR 東海のエクスプレスカードはできるが、JR 西日本の J-WEST カードはできない。何故か判らんが、私の中での J-WEST カードって使えない感、JR 西日本のやる気なし感は更にアップだ。今回のことをちゃんと知らなかったら、私は嫌々ながらも J-WEST カードを作っていたところだった。危ない、危ない。

モバイルSuicaによる「EX-IC(エクスプレスIC)サービス」(JR東日本モバイル Suica 公式ページ)
「モバイルSuica」電話機で「EX−ICサービス」の利用をご希望の方へ(エクスプレス予約公式ページ)

    このエントリーをはてなブックマークに追加

衝動買いに近い形で買ってきたのち、パッケージを開けて同梱のマニュアルを見た時も、そのマニュアルのチープさに苦笑を禁じ得なかった。ボディ質感やスイッチ類同様、とても“高級コンパクト”なカメラのパッケージとは思えない。

そしてバッテリーを充電しながら DP1 を改めて手にとってみると、改めて困るのがグリップもなくツルツルとしたボディ。一眼レフと同じ撮影素子を搭載して、しっかりとブレを抑えなきゃならないのに、グリップは全く考慮されていない。

GR Digital のようなグリップでなくても、何か少しでも引っかかるものがあるか、滑りにくい材質であれば良かったのに…コスト面でギリギリだったのならば、使う人がどれだけ居るのか判らない AV ケーブルや USB ケーブルをオプションにしても良かったのではないかと思う。その程度では何もできないのかもしれないが、残念だ。

DP1 サイド1


実際に撮影してみると、GR Digital や一般的なコンパクトデジカメに比べれば若干重いこと、電源 OFF 時でもレンズ部分が完全収納されない部分を左手で添えることから、ツルツルボディの割にはまだ何とかなる。右手はカメラの右サイドを持ち、左手はカメラ左下からレンズ部分にかかるようにホールドする、コンパクトデジカメというよりは、一眼レフと同じ持ち方に、自然となる。

前記事でも書いたように、レンズ部分が電源 OFF でも出っ張るため、ポケットへ収めるのは難しい。そして上記のように一眼レフ的な持ち方をするならば、いっそオプションのフードアダプタを付けた方が良いんじゃないか?と思った。

もう一つ、フードを付けたくなる理由がある。それはレンズの前玉のせり出しである。APS-C クラスの撮影素子に対応した 16.6mm 広角レンズ(35mm 換算 28mm)であるから、レンズの前玉がかなりせり出しているのは当然とも言える。が、これは使う時にかなり気になる。

DP1 前面(電源ON)


フードも何もなしでは、何かの拍子にレンズに触ってしまって汚したり、傷をつけてしまいそうだ。並みのコンパクトデジカメで適当に撮っているならレンズにさほど気を使うこともないが、素晴らしい描写を生み出してくれるレンズだけに、一眼レフのレンズ同様、大切に扱いたいと思わせる。

ポケットに収まる GR Digital ではフードアダプタを付けようなどと思ったことは皆無だったが(むしろ付けるのはファッション以外の何ものでもないように思っていた)、コンパクト機ではあるもののポケットに収めるのが難しく、せり出したレンズ前玉を保護したくなる DP1 では、積極的に付けてみようと思った。

ということで、購入翌日にフードアダプタを購入して付けることにした。

シグマ フードアダプタ HA-11
前面に 46mm フィルタ枠が切られているアダプターとフード本体の分離型


フードをつければ、見た目も収納性も完全にコンパクトデジカメではなくなるが、撮影スタイルは完全に一眼と同じようになり、ホールドは圧倒的にしやすくなった。

DP1 前面(フード付き)
フィルターなしでレンズキャップのみ取り付けた状態
これだとキャップがやや奥まっていて付け外ししにくい(後述)


フードがあるおかげで、張り出したレンズが保護されるし、レンズ繰り出し部分が完全にカバーされるので、電源を入れっぱなしにして持ち歩けるようにもなった(バッテリの保ちは悪いのでスリープは有効にする)。フードアダプタには 46mm のフィルタ枠が切ってあるので、プロテクトフィルターを付ければ更に安心だ。

私は元々、一眼レフのレンズでは雨天の時以外はプロテクトフィルターを付けない主義。せっかく高性能レンズを買ったのに、プロテクトフィルターで性能を少しでも落としてしまうのは耐えられないので、フードは必ずしてプロテクトフィルターはしないようにしている。

だが、DP1 はレンズ一体型だけに、長く使うとするならばレンズはできるだけ保護したい。そう思って、主義に反する?が、フードアダプタには 46mm のプロテクトフィルターを付けてある(今のところは、だが)。

Kenko 46S MC-UV


さらにフィルターを付けることには別のメリットもある。フードアダプタを付けた場合は 46mm 用のレンズキャップを付けられるのだが、フィルターなしだとレンズキャップがフードの奥に行き過ぎて、付け外しに手間取るのだ。46mm 用レンズキャップは、入手難のツァイス用キャップ以外は外つまみ式のキャップしかないようなので、小さなフードの内側で外つまみをつまむのは少々面倒だったりする。

ところがフィルターを付けることで、レンズキャップ部分が自然と前に出ることになり、外つまみ式のレンズキャップでもつまみやすくなるし、もっと言えばレンズキャップなしで放置したり、鞄の中に放り込んでも安心?だったりする。

そういった点からボディ単体より

むしろフードアダプタがあった方が気軽さが増す


という結論に至ってしまった。

フードを付ければ更に収納性は悪くなるし、傍目からもコンパクトデジカメではなく、小さな一眼レフ的に見られてしまうだろうし、当然その分目立つということはある(個人的にはデメリットと感じる点)。

でも DP1 の場合、どうせレンズ部分は電源 OFF でも引っ込まないのだし、

○ 一眼レフ的に持つことができて、ホールドしにくいのが改善される
○ せり出したレンズ前玉が保護できる
○ 電源 ON のまま、スリープ基本で使うことができる
○ 46mm のフィルタ枠が切ってあるのでプロテクトフィルターが付けられる
○ プロテクトフィルターまで付けておけば、レンズキャップなしに鞄に放り込める
× サイズがさらに大きくなって、もはやコンパクトデジカメ的収納は無理
× 町中で撮る時に、より目立ってしまう

といった利点と欠点を比較すると、フードアダプタを付けることが多くなった。これはホント、自分でも意外だった。

【追記】1週間ほど使っていると、フード内のプロテクトフィルターを外して持ち出して撮ることも多くなってきた。ちゃんと撮りたいと思うものがある時は、画質の劣化は避けたいので外していくようにし、特に何もないスナップ用カメラとして持ち出す時はプロテクトフィルターをして持ち出している。また、雨天、雨の確率がある時もプロテクトフィルターをする。

ただ、保護だけならフードがあれば十分と思えてきているので、スナップ用として持ち出す時にプロテクトフィルターをするのは、先のレンズキャップの付け外しの利便性向上の方が大きな理由である。


購入前は少し大きな GR Digital 感覚でいたのだが、ボディ単体での収納性も大きく違えば、撮り方も大きく買わざるを得なかったので、自然とこうなってきてしまった。実のところ、GR Digital では欲しいと1ミリも思わなかった外付けファインダーも、DP1 用には欲しいと思っていたりする(^_^;)

シグマ ビューファインダ VF-11
買うならシグマ純正品より、+5千円出してコシナ製が欲しいかも


もっとも構図や AF がちゃんと決まってるかは外付けファインダーでは確認できないから、外付けファインダーを付けても結局は使わなくなりそうだけど、フードアダプタまで付けたら見た目的にも外付けファインダーはあって良いかな〜と思ったり。そんなことだけのために2万円を出すのは躊躇してしまうけど。

ともあれ、どうせレスポンスは悪く、微小なブレにも気を使いつつ撮らなきゃならないカメラなのだから、ここまで来たら

コンパクトデジカメ(サイズ)ということは忘れよう


という感じになってきた。ま、ちょっとバックのポケットに入れて持って行きたい時は、フードアダプタを外さざるを得ないのだけど、できればフードアダプタは付けておきたいと思わせるカメラだった。ホント、買って使ってみないと判らない部分であった。

ともあれ、“一眼レフ並みの画質で撮れるコンパクトデジカメ”として買ったはずなのに、あらゆる面でコンパクトデジカメとは違っていて、撮影スタイルもコンパクトデジカメからはどんどん外れていってしまう。

まったく困ったカメラだ…(笑)

DP1 Sample(大阪駅北口夕暮れ2)
微妙な手ブレもピントのズレも気になってしまう…
(DP1 JPEG AF F8 1/80s ISO100)
    このエントリーをはてなブックマークに追加

このページのトップヘ