Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)

6月10日の第1回モニターレポート期限が過ぎ、シャープの公式ブログには続々とモニターレポートの紹介が掲載されている。その内容を見ているとモニター機が到着した喜びや液晶パッドに対する賞賛が書かれていて、やはりモニターレポートというのは、こうあるべきなのかな…と自らのレポート内容を思い返して苦笑してみたりする次第。

勿論、感じ方は人それぞれなので、それぞれの記事に別に反論しようとも思わないのですが、「シャープも俺みたいな口喧しい人間にモニターさせるんじゃなくて、梱包開けてワーイ!すごーい!と素直に書ける人たちばかりにモニターさせれば良かったのに…」なんて思ったりしています。もっとも、私の立ち位置は今後も変わらないですが。

さて、私自身における今後の PC-NJ70A の使い方ですが、「モニター機到着後しばらくは、無理してでもしっかり使って PC-NJ70A をよく知ってレポートを書く」という“縛り”は、第1回目のレポートも提出したことですし、そろそろ解除させてもらうことにしました。

10日間しっかり使ってきたつもりですが、残念ながら私の常用パソコン群の中に入り込めることはできなかったので、自身のパソコン体制はそろそろ元に戻したいと思っています。外出時のモバイル機はもちろん、自宅内であっても持ち運んで扱うパソコンは、より軽くて HDD より SSD 搭載機の方が気楽に扱えるので、そういったパソコンがある限り、PC-NJ70A が取って代わられるのは難しいというのが現実です。

といっても、今後全く使わないのではモニターする意味がないので、使い道は考えています。とりあえずは、今月末に Aspire Revo が来るまでは外部ディスプレイに繋げて、サブの Windows デスクトップ機という形で使っていくつもりです。その後は OS を色々入れ替えてテストする予定ですが、時間的な余裕も含めて未定です。

ちなみに、既に外部ディスプレイに繋げて使い始めていますが、その印象を少し列挙しておくと

  • Full HD (1920x1080pixels) で液晶モニターに繋いでも、ネットブラウズをしたり、ワープロソフトや表計算ソフトを使う程度なら(他のネットブック同様)内蔵の低い解像度の液晶ディスプレイで使っているのと変わらない速度で利用できる。快適キビキビではなくても、実用的な速度の範囲内ではある(メモリ 2GB 増設&Vista のカスタマイズを済ませた場合)。

  • アナログ RGB 経由で Full HD の高解像度で表示させても、画質は悪くない。アナログ接続しかできないため、デジタル接続のような鮮明さは望めないが、ピクセルが滲むようなことはなく、十分問題なく使える(他のネットブックで接続しても悪くないものが多いのだが、それらと比べても同等以上)。

  • デスクトップ機代わりとして使った場合は、PC-NJ70A がネットブックにしては重いことが関係なくなる(笑)

  • デスクトップ機代わりとして使うなら、外付けキーボード&マウスが基本になるので(Bluetooth 接続のキーボードとマウスを使用中)、反応の悪い液晶パッドも、今ひとつに感じていたキーボードも関係なくなるので、個人的にはストレスが減る :-D

  • 常時ファンが回りまくってるのは、デスクトップ機代わりにしてもマイナス。


といったところでしょうか。

元々 Atom 搭載パソコンは、液晶解像度が制限されているネットブック(ノートパソコン)より、そのしがらみのないネットトップ(デスクトップ)で使用した方が生きる面も多いと思っていますが、正直ネットトップとしての魅力が少なめの PC-NJ70A では、余計にそのことを感じてしまった次第。

もちろん、今後一切持ち出す気がないというわけではなく、既に自作のアドオンジャケットを作っているので(大したものではないですが…今後の公式モニターレポートでネタにする予定)、今後も何回かは持ち出してみる予定ではいます。ただまぁ、正直 PC-NJ70A は重いので、“縛り”がないと VAIO type P の代わりに持ち出す気はなかなか起きないですが…



さて、今回の本題ですが、

光センサー液晶パッドとバッテリー駆動時間の関係について
事実誤認していたので訂正します


以前、

【PC-NJ70A モニター】非公式レビュー (5) 初期インプレッション・メモ

および

<<< PC-NJ70A モニターレポート第1回 >>>

の両記事において、

液晶パッド設定で、「マウスモード時に、液晶パッドの表示を消す」にチェックしておいた方が、通常使用時には明らかにバッテリーのもちがいい。きちんと比べたわけではないが、液晶パッドの表示を ON/OFF して何度かバッテリー利用した時に、実感として感じられる差はあった。


と書きましたが、

上記内容は先入観に基づく間違い


でした。この点については気になって、きちんと計測してみたところ、

液晶パッド設定で「マウスモード時に、液晶パッドの表示を消す」
にチェックしても、バッテリーの良くはならない


という結果が得られました。それどころか、

液晶パッドの表示を消すと、
若干ながらバッテリー駆動時間が減る


という予想外の結果が得られました。

これについては全くもって私の先入観に基づく誤解であり、シャープ関係者の皆様およびモニターレポートを含めて記事を見ていただいた皆様にお詫びをしたいと思います。

以下、「BBench(バッテリーベンチマーク)」にて計測した結果を掲載しておきたいと思います。

BBench は各メディアのレポート記事でも使われているソフトで、これを使って、液晶パッド設定の「マウスモード時に、液晶パッドの表示を消す」のチェックを ON/OFF した場合のバッテリー駆動時間をそれぞれ3回ほど計測しました。計測条件は

  • バッテリーが満充電に達した後、システムを再起動して十分に安定してから、ウイルスチェックや Windows Update などのバックグラウンド処理が起きないように設定した状態で計測。

  • 多くのレポート記事での計測条件と同様に、液晶輝度は最高、無線LAN および Bluetooth は ON の状態(Bluetooth 機器は不使用)、10秒毎にキーボード入力エミュレート、60秒毎に無線LAN でウェブアクセスを自動的に行う設定。

  • 電源オプションはバランス設定を使用。

  • 液晶パッドの表示を消さない場合は、デフォルトの設定を使用。


としました。


液晶パッド設定残り10%になって
アラームが鳴るまで
残り6%になって
休止状態になるまで
液晶パッド表示 ON2時間00分
2時間00分
2時間01分
2時間05分
2時間04分
2時間05分
液晶パッド表示 OFF1時間55分
1時間56分
1時間56分
1時間59分
2時間00分
1時間59分

(計測時間は、各段の上から1回目、2回目、3回目となっています)

1回目の計測時には何かの間違いかと思ったのですが、3回計測しても液晶パッドの表示を OFF にした方が5分ほどバッテリー駆動時間が短い傾向にある、という結果が出ました。どうにも解せない結果ですが、数字として表れては否定のしようもありません。

設定には“液晶パッドの表示を消す”とあるので液晶表示部分への電力カットをしていると勝手に思っていたのですが、そうではないのかもしれません。液晶モニターの場合、白を表示するより黒を表示する方が消費電力が大きい、ということがありますが(全ての液晶デバイスがそうではありません)、そういったことが関係しているのかどうかも定かではありません。

ともあれ、先入観に基づく事実誤認がハッキリしましたので、ここに訂正してお詫びさせていただきます。
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【6/11 追記】後半の記述に一箇所、誤認に基づく内容がありましたので、追記修正を行いました。

10日前にやってきたシャープの新ノートパソコン、PC-NJ70A。いわゆる“ネットブック”と呼ばれる、機能・性能に制限は付くものの安価なノートパソコンのカテゴリーに属するもので、スペックを見ると多くの部分は昨年から今春に発表発売された他社各種ネットブックと横並びである。

しかし、ネットブック最後発とも言えるシャープは PC-NJ70A に、他のネットブックにない特徴として、次の3点を取り入れている。

  • 光センサー液晶バッドの搭載

  • アドオンジャケットという装飾用オプションの用意

  • OS に Windows XP ではなく、Windows Vista の採用


未だに Windows XP 搭載が主流のネットブックで Windows Vista 採用というのは少数派であるし、アドオンジャケットのような仕組みを用意したノートパソコンも事例はあるものの貴重な存在である。

さらに何といっても、光センサー液晶パッドの搭載。ネットブックのみならず初のことであり、これが PC-NJ7A 最大のポイントであろうことは言うまでもない。

シャープも、この光センサー液晶パッドに大きな自信を持っているのか、PC-NJ70A の販売価格は8万円弱、最近発表になったマイクロソフト・オフィス付きモデル PC-NJ80A はネットブックとしては破格の10万円と、同程度スペックの他社ネットブック製品と比べて2〜3万円高い価格に設定されている。

となれば、モニターする身からしても使う前から気になっていたのは、「光センサー液晶パッド」である。それも含めた PC-NJ70A 全体の素晴らしさが、強気の価格設定と製品発表時の「グローバル規模で100万台を目指す」という発言に繋がっているのだろう。

幸い、第1回目のモニターレポートは、PC-NJ70A を手にした時の第一印象とともに、光センサー液晶パッドを有効に生かした PC-NJ70A ならではのアプリケーション「手描きイラスト」を使った感想を書いて欲しいとのこと。

よって、インプレッションは後述するとして、まずは「手描きイラスト」を中心に光センサー液晶パッド用アプリケーションをいくつか使ってみた感想を書いてみたい。

PC-NJ70A 光センサー液晶パッド with お絵描きアプリ (1)


PC-NJ70A では、光センサー液晶パッド下に通常の左右ボタンともう1つ、それら左右ボタンの間に通常のタッチパッド利用の「マウス操作」と光センサー液晶パッドを有効に使うためのアプリケーションを利用するための「タッチ操作」を切り替えるボタンがある。

これにより、Windows のスタートメニューから選ぶことなく、簡単に光センサー液晶パッド利用アプリケーションを使うことができる。また、この切り替えボタンは通常の左右ボタンと違って、上から意図的に押し込まないとボタンクリック動作しないようになっていて、誤動作を防ぐ配慮がなされている。

PC-NJ70A 光センサー液晶パッド タッチ操作メニュー画面


この切り替えボタンをクリックすると、光センサー液晶パッドを利用するアプリケーションへのメニュー画面が表示される。中央に大きく、電子辞書や電子ブック、フォトギャラリーやゲームを起動するボタンがあるが、上側には「手書き文字」「手書きイラスト」「電卓」の3つのボタンもある。

「手書きイラスト」を使う場合には、このメニュー画面中央上にある「手書きイラスト」ボタンをクリックするのだが、その前に「手書き文字」と「電卓」アプリケーションに是非触れておきたい。

PC-NJ70A 光センサー液晶パッド with 手書き入力アプリ (2)


「手書き文字」は、自筆入力した文字を認識して文字入力する IME パッドの光センサー液晶パッド版アプリケーションであるが、これがすこぶる認識率がよく、またスタイラスでパッドに書くことで紙に文字を書くのに近い自然な入力を行うことができるため、非常に使いやすい。上記写真のように、少し乱れた記述でも何事もなく正確に認識してくれる。

シャープの手書き入力といえば、一時期日本での電子手帳の代名詞であったザウルスも(Linux ザウルスを含め)何台か使った経験があるが、この PC-NJ70A の識字率の良さ、スムースさは時代の進歩を感じさせてくれた。一度このアプリケーションを使うと、マウスで文字を書く IME パッドは、とてもじゃないが使っていられないほどの快適さである。

ただ、文字を書いていく際に液晶パッドの反応がいささか悪いため、残念ながらタイピングの代わりになれるほどの存在ではない。もっとキビキビと液晶パッドが反応してスムースに文字を書いていくことができたなら、タイピングする代わりに液晶パッドで文章を書いていくことができたのに、と思う。その点は、つくづく残念である。

PC-NJ70A 光センサー液晶パッド with 電卓アプリ


「電卓」も液晶パッドの有効性を気軽に感じさせてくれるアプリケーションである。特にテンキーのないノートパソコンだからこそ、このアプリケーションが有効になる場面は少なくない。貼り付けボタンも備わっているので、若干液晶パッドの反応の鈍さを除けば、使い勝手もすこぶる良い。

できれば、マウス操作→電卓ボタン選択といった2アクションではなく、1アクションで「電卓」アプリケーションが起動できる設定があれば尚更使いやすかったし、それは今後のサポートの中で、是非とも実現してほしいことでもある。

そんな「手書き入力」「電卓」といった液晶パッドを利用するアプリケーション以外にも、通常のマウス操作時には液晶パッド面にカレンダーを表示させておいたり(これは便利で愛用中)、常時スライドショーを表示させておいたり(サブフォルダーを辿って表示することもできないシンプルなものであるが)と多彩な機能を有していて、光センサー液晶搭載ということの便利さを感じることも、たまにある。

PC-NJ70A 光センサー液晶パッド with 手書き入力アプリ (3)


閑話休題。今回のモニターレポートのテーマ「手描きイラスト」に話を戻すと、タッチ操作のメニュー画面中央上の「手書きイラスト」ボタンを押せば、白紙状態の「手描きイラスト」画面が表示されるわけだが、絵心の全くない私としては正直、白紙状態から何か書けと言われては手も足も出ない。

右側のボタン群の上から2つ目、家の形をしたホームボタンの下にあるボタンを押すと、現在メインの液晶画面に表示されている内容の一部を取り込むことができるので、それをベースに始めても良いのだが、ここはやはり写真をベースにした方が良いかな?ということで、タッチ操作のメニュー画面に戻って「フォト」を選択して“ピクチャ”フォルダにある写真を表示させ、目的の写真が表示されたところで、写真の上にある「手書きイラスト」ボタンを押すと、その写真をベースにした状態で手書きイラスト画面が起動する。

PC-NJ70A 光センサー液晶パッド with フォトアプリ (1)


「手書きイラスト」自体はシンプルなお絵かきアプリケーションで、筆の太さや色を変えつつ、スタイラスで自由に描いていくことが基本だが、スタンプ機能やフレーム機能があり、ちょっとしたプリクラ感覚で使える。「手書きイラスト」で手を加えた絵はワンクリックでデスクトップの背景にしたり、メール添付にしたり、保存できるようになっている。

私のように絵心のない人間の場合は、こうして写真にちょっと何かを加える程度しかできないが、こういった“ペンを持って絵が描ける”ことが、ノートパソコンの中で気軽に、簡単にできてしまうのは PC-NJ70A 最大の利点であるし、これに大きな付加価値を見出す人がいてもおかしくない。

ノートパソコンの場合には液晶タブレットは勿論、外付けマウスを使えない場面もあるし、わざわざ外付けマウスを持っていくのが面倒なことも多い。そういった環境で“ペンを持って絵が描ける”ことができるというのは、稀有な特長と言える。

PC-NJ70A 光センサー液晶パッド with お絵描きアプリ (2)


ただ、それが現状では専用の「手書きイラスト」でしか実現できず、一般に使われているペイントソフト、グラフィックソフトで使えないというのは残念であるし、それを打開できないと、このハードウェア的な特長も宝の持ち腐れになりかねない。

また、先の「手書き文字」や「電卓」に対して触れた際にも書いたが、液晶パッドの反応がいささか鈍いため、この「手書きイラスト」を使う場合でも、慣れないと上手く描けない場合がある(慣れたつもりでも油断すると失敗する)。ポイントとして

  • 指ではなく、スタイラスを使う

  • ゆっくりとスタイラスを動かす

  • 書き出しは特にゆっくりとし、スタイラスを液晶パッドに置いてすぐに動かさない


という2点には、特に注意すべきだろう。もっとキビキビと反応するデバイスであれば、それこそ使い勝手は飛躍的に向上したであろうから、少々残念である。

また、「手書きイラスト」などの光センサー液晶パッド用アプリケーションを使う場合に限らず、この光センサー液晶パッドを使う場合には

  • パッド面の汚れ(油脂汚れなど)があると反応が鈍ることがあるので、できれば綺麗にしてから使う

  • スタイラスでなく指で操作する場合には、指の水分・汗・油脂も綺麗に取っておくと反応は良くなる


ということがある。神経質になる必要はないが、外出時に使う場合などで指先が少し汗ばんだりしているとパッドの反応が極端に悪くなる場合があるので、その点は注意しておいた方が良いように思う(その場合はスタイラス操作がお勧め)。

ちなみに、スタイラスは良くできている。きちんと収納するところが用意されており(スタイラス使用を前提にしながら、スタイラスを収納できないデバイスが過去にありましたからね…)、スタイラス自身も伸縮式で、利用時には十分な長さがあるため、使いやすい。

PC-NJ70A 光センサー液晶パッド&スタイラス


以上、「手書きイラスト」および光センサー液晶パッドを使ういくつかのアプリケーションについて感想を述べたわけですが、モニター機が到着して10日間じっくり使ってきた中での光センサー液晶パッドに対する全体的な感想は、

内包する機能や付属アプリ1つ1つに+αの魅力を感じるが
現時点では大きな付加価値に仕上がってない


というのが正直な思い。確かに絵心のない私でも「手書き文字」や「電卓」は便利に思うし、漢和辞典を引くときにスタイラスで手書き入力できるのは重宝する。

しかし、なければ困るか?と言われれば否であるし、これらがあるだけで+αの費用をかけても良いか?と言われると、私は yes と言うことはできない。他の比較要素が全く同列である場合に、+αとして光センサー液晶パッドが搭載されているなら利点の一つとして勘定できるが、これだけをもって大きな利点だとは、私には言い辛い。

特に、何度か前述したようにパッドに対する反応の遅さは、光センサー液晶パッド用アプリケーションのみならず、通常のパッド操作をしている時に操作状況により気になることがあり、光センサー液晶パッド用アプリケーションを含め、全体的な使い勝手という点で少なからず悪影響を及ぼしている。

その反応速度の改善と、光センサー液晶パッド用のアプリケーションが今のサンプルアプリケーションレベルではなく、真に光センサー液晶パッドの良さを引き出すキラーアプリケーションとなるようなものが出てくれば、この光センサー液晶パッドに対する魅力は大きく向上し、+αといったレベルではなく、強い推奨点として挙げることはできるだろう。

しかし現時点は残念ながら「あったら便利」的な、+α程度の魅力に留まっていると感じざるを得ない。更に言えば、“光センサー液晶パッドの良さを引き出すキラーアプリケーションとなるようなもの”が出てくるか?は、そう期待できるものでもないように思う。

それならば、最近流行の USB 接続ディスプレイのような、汎用デバイスとして使えるような方向性が望ましいのではないだろうか。

今後、光センサー液晶パッドを使った開発を行うのに向けた SDK を提供する用意があるということだが、光センサー液晶パッド専用のメールソフトや RSS リーダーといったアプリケーションを開発する(開発してもらう)よりは、セカンダリディスプレイとして使えるようにした方が、ユーザーのニーズには応えやすいだろうし、付加価値としても高まるように思う。

専用アプリケーションでしか光センサー液晶パッドを有効に生かせないというのは宝の持ち腐れに近いし、たかがノートパソコン、ネットブックの一機種に専用のアプリケーションは、たとえ SDK を無償で提供したとしても多くを望むべきもないことは火を見るよりも明らか。

ならば、汎用デバイスとして一般アプリケーションでも利用できるようなドライバソフトウェアの開発が望まれるのではないだろうか。たとえ、デバイス上の制約から描画速度や反応速度に問題があっても、専用ソフトウェアによる利用制約よりはずっと用途は広がるように思う。

ネットブックの制約からくる狭い画面解像度だからこそ、光センサー液晶パッドをセカンダリディスプレイとして使えれば大きな付加価値になるし、さらに中央ボタン切り替えでタッチパネルとして使うことができれば、ノートパソコンに光センサー液晶パッドを載せる大きな意味が出てくる。

そうなったならば、光センサー液晶パッドに+2〜3万円の付加価値を与えたとしても不思議ではないし、それでこそ理に適う。しかし、現状はそうではない。

光センサー液晶パッドがパソコンに搭載されるのは初めてだったとしても、光センサー液晶パッドというデバイスが世に発表されたのは既に2年近く前の話。それから今までの期間を考えれば、初めてパソコンに光センサー液晶パッドを搭載するといっても、準備期間が全くなかったとは思えない。

そのことを思うと、もう少しデバイスとしての完成度、実用度を高めた上で出てきて欲しかったな…というのが正直な思いであるし、光センサー液晶パッドを一般アプリケーションでも利用できるように汎用デバイス化してもらいたいものだと思う。

PC-NJ70A 光センサー液晶パッド with フォトアプリ (2)


いささか脱線気味に私自身の光センサー液晶パッドへの期待を書き連ねてしまったが、以下は PC-NJ70A を手にした時から今日までの PC-NJ70A 全体の印象について、簡単に書いてみたい。

なお、今回 PC-NJ70A をモニターするにあたっては、きちんと PC-NJ70A を使い込まなければ正確な評価、感想が得られないと考え、モニター機到着から10日間、日常的に使っている EeePC 901-X と VAIO type P という2台の代わりに PC-NJ70A を使ってきた。

自宅内でリビングその他で気軽にネットブラウズしたり動画を見る場合に使ったり(いつもは EeePC 901-X がその用途に割り当てられている)、外出先で仕事をしない時に持ち歩いてカフェなどでネットブラウズやタイピング作業に使ったり(いつもは VAIO type P が活躍中)、毎日かなりの時間を PC-NJ70A と向き合ってきた。

ただ、これら2台と直接比較するつもりはなく、一般的なネットブック、ノートパソコンとして PC-NJ70A に対して感じた印象を以下、箇条書きにまとめました。

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Wiiスポーツ リゾート」の予約は amazon でも1日と持たずに完売したが、時間差で「Wiiモーションプラス」単品の予約が開始されている(6/9 午前0時現在まだ予約可能)。



これも「Wiiスポーツ リゾート」同様に出荷量が限られていて、どうも「Wiiスポーツ リゾート」と同数の出荷量らしい。当然、amazon でも「Wiiスポーツ リゾート」同様に、速攻で完売するのは目に見えてるので、欲しい人は早めに押さえるのが良いかと。

ちなみに amazon でも「Wiiモーションプラス」単品の予約は一人1個まで、となっている。
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購入してからインプレッションを書こう書こうと思いつつ、1ヶ月半が経ってしまった。カメラやレンズに関しては大して知識も経験もないし、技量に至っては相変わらず初心者レベルから脱せていない状態だから、どうも筆が、タイプが鈍くなる。

ともあれ、この「LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.」を1ヶ月半使ってきて、一言で言うならば

このサイズ、軽さで 35mm換算 14mm スタートの超広角が撮れる


ことに尽きる。散々あちこちで言われていることでもあるが、これがこのレンズの、そして DMC-G1/GH1 と組み合わせたシステムとしての最大の魅力であるのも事実。

例えば、同じ 35mm換算で 14mm の画角をカバーする超広角ズームレンズを比較してみると、

ニコン
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED
φ98×131.5mm1,000gフル
シグマ
12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM
φ87×102.5mm600gフル
オリンパス
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
φ86.5×119.5mm780g4/3
パナソニック
LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0
φ70×83.1mm300gm4/3


といった感じで、ひと際図抜けて LUMIX G VARIO 7-14mm F4 の軽さ、コンパクトさが目立つことが判る。

もちろん、AF-S 14-24mm F2.8G や 12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM は 35mm フルサイズ対応のレンズであり、AF-S 14-24mm F2.8G に至っては開放F値が1段明るく、そのまま比較できるものではない。フルサイズの F2.8 とフォーサーズ/マイクロフォーサーズの F4 ではボケ加減は大きな差がある。

とはいえ、そんなことを十分承知の上で、超広角の画角だけを考え、また風景撮りなどのように絞って撮ることを考えた場合には、この LUMIX G VARIO 7-14mm F4 が持つ軽さ、コンパクトさは非常に魅力になる。

それはレンズだけでなく、ボディとともに持ち歩くことを考えた場合には、さらに大きな差になる。

ニコン D700 +
AF-S 14-24mm F2.8G
147×123×208.5mm1,995gフル
キヤノン 5D MarkII +
シグマ 12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM
152×113.5×177.5mm1410gフル
オリンパス E-620 +
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
130×94×179.5mm1255g4/3
パナソニック DMC-G1 +
LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0
124×83.6×128.3mm685gm4/3


上の表におけるサイズの厚みについてはボディの厚みとレンズ長を単純に加算したものであり、また重量もバッテリーなどを含まない公称ボディ重量とレンズ重量を加算したものなので、あくまで参考値にすぎないし、ボディの選択については異論もあるだろうけれど、とりあえずの参考として挙げてみた。

そんな参考値ではあるが、35mm換算 14mm の画角を得ようとしてカメラボディ+レンズを持ち出す場合に、大きな差があることが判る。ボディ+レンズで 685g(バッテリーなどを除く)というのは、ちょっと前のデジタル一眼レフ入門機+キットレンズの重量と大差ない。

標準ズームレンズとしてもコンパクトかつ軽量な DMC-G1 の標準ズームや DMC-G1 用望遠ズームと比べても

MicroFourThirds 14-45, 7-14, 45-200 (1)
左:望遠ズーム、右:標準ズーム、中央:LUMIX G VARIO 7-14mm F4


というように、コンパクトな標準ズーム+αくらいのサイズに収まっており、とてもじゃないが、F4 通しの超広角ズームとは思えないサイズ、重さに収まっている。それは実際に持ち歩くと、余計に痛感し、

超広角スナップという世界が広がる only one なレンズ


だなぁ…と感じる。

革命的とまで言うと嘘くさくなるが、個人的に今まで一番広い画角で使ってきたのが、

EOS 5D + EF 17-40mm F4L USM(152×113×171.8mm, 1,285g)17mm〜

であり、

D200 + Tokina ATX 124 PRO DX(147×113×163.5mm, 1340g)18mm〜

であるから、それより遥かに広い画角で(広角の 1mm の差は大きい)、なおかつ半分程度の軽さであるというのは、信じられないくらいである。

気軽に超広角を持ち歩き、気軽に超広角を撮ることができる。

それが LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH. 最大の魅力であることは疑いようもなく、AF 可能なズームレンズでそれをなし得る点においては only one であろう。

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@梅田 (1)
14mm (35mm換算 28mm), F11, 1/200s, -1.66EV, ISO100


ただ、いくら only one でも、いくら気軽に超広角を持ち歩いて撮らせてくれるレンズとはいえ、気軽に買えるレンズでなければ、トータルとして気軽とは言えない。

LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH. の実売価格は10万弱。

これは見方によって、安いとも、いささか高めだとも言える。実際、私も買う時にかなり悩んだ。

そして画質。これについても十分納得できるものでもあるし、ある面では期待以上でもあり、ある面では期待したほどでもなかったり、色々思うところがある。これらについては次回の記事(後編)で書きたいと思う。


以下「続きを読む」から先は、何枚か LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 で撮影した写真を掲載しておきます。

上記の写真ともども、リンク先に等倍画像がありますが、これらは RAW で撮影の後、ACR (Adobe CameraRAW)で現像し、その際に露出・色調を若干補正してますが、シャープネスや収差補正はかけていません(ファイルサイズ制約のため、いささか JPEG 圧縮は高めですので念のため)。

あ、そうそう、書き忘れて最後に一言付け加え的になるが、

いくら気軽に超広角を持ち出せて撮ることができても
センスがないヤツに超広角は難しすぎる


ってのも、このレンズと1ヶ月半付き合って、改めて痛感しました。

D200 + AT-X 124 PRO DX の頃は本当に何も考えずに撮っていたけど、5D + EF 17-40mm F4L では撮っても撮っても全然しょーもない写真ばかりになって、好きだった超広角がむしろ嫌いになりそうなくらいでしたから…まぁ今でも、それは変わらないのを実感しましたね。

それでも、気軽に持って行ける分だけ、こんな超広角レンズを持ち歩く機会は増えたのは事実。超広角への敷居がグッと低くなる一品なのは間違いない。

Panasonic LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014
LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014



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ブログネタ
南アフリカW杯出場決定にひとこと! に参加中!
たまたま、興味のある「共通テーマ」が目についたので、久しぶりに共通テーマへの投稿をしてみる。

とにかく今日の試合は、よく勝った、よく勝てた試合だった。前半の途中まではともかく、それ以降は防戦一方でいつ同点にされてもおかしくない試合で、審判は思い切りホームタウンディシジョンだったし、勝てる要素は少なかった。

それでも結果が最重要なのが、W杯でありW杯予選。厳しい条件の中で、結果を残した代表メンバーは素晴らしいと思う。全員がまさに“タフに戦った”という言葉が似合う試合をしていた。

もちろん、全体を通して試合内容は良くなかったし、不満点を言い出せば切りはない。一発退場を食らった長谷部も、良い動きをしていて、特に守備面での貢献がかなりあったにも関わらず、いくら糞審判とはいえ、あの行為は不注意すぎた。遠藤がかつて同じように退場食らった審判と同じだっただけに、もうちょっと慎重にいって欲しかった。

ともあれ、勝つには勝った、W杯に出場は決まったが、個人的に岡田監督への疑問は未だに変わらない。今日の勝利のあとでも「W杯ベスト4」とか寝言を言ってる状態では、なんだかなぁ〜な気持ちは変わらない。

日本がこんなに簡単にW杯に出られるのは、世界的に見てもレベルの低いアジアへ、レベルに見合わない広い枠が提供されているからであって、これが 2.5枠ないし3枠程度なら、もっと厳しくなっていたはず。

前回のドイツW杯でもそうだが、W杯には出られる。でもW杯では勝てない、ベスト16には勝ち残れない。それが今度の南アフリカで変えられる兆候が見えているかと言えば、サッパリ見えない気がする。

2軍の海外代表を呼んできてスポンサーのための“興行”をやって、勝った、強くなった、と喜んでいるようでは、いつまで経っても進歩がないように思う。そんな興行でも満員の観客が来てくれる限り、何ら改善はされないだろうけれど…

惨敗を喫したドイツW杯から、世界と日本の差が縮まってるとは到底思えないし、むしろ広がっているとすら思う。今の日本が「ベスト4」などと言って、そんな発言を持ち上げて大丈夫なのかと思う。目標を掲げることは良いが、夢物語をぶち上げてる監督では、今回も出るだけで終わってしまうだろうな、と思わざるを得ない。
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