予定してなかった EOS 7D を購入して1週間が経った。といっても、今週は台風襲来でずっと雨だったし、今日も朝のうちは台風一過の秋晴れだったものの午後から曇り空になってしまい、夕方 7D で再度飛行機撮りを…と思っていたのは止めてしまった。
単純に試し撃ちだけなら晴れてなくても曇りでも雨でも良いが、もう普通に撮りたいから雲に覆われて夕暮れが望めない状況では無理して行かずに、仕事をしておくしかないな、と。
そんなわけで、まともに撮ったのは先週末だけ。その後は AF の挙動や設定の確認のために、自宅からやほんの近所で何枚かシャッターを切っただけなので、何も見せるものがない。まぁ、下手糞写真を見せたところで何の参考にもならないし、逆に 7D の評判を下げるだけかもしれない。
とまぁ、せっかく新しいカメラ、それも撮る気にさせてくれるカメラを手にして、どんどん撮りに行って癖を掴みたいのに、なかなか撮れない日々が続いた1週間だけど、購入直後の興奮から少し冷静になっても
先日の記事では少しキヤノンマンセーっぽくなってしまったが、何から何まで 7D は完璧なんてことは露ほどにも思ってないし、そんなことは書いてない。でも、きちんと目的を持って 7D を買えば、それに応えてくれるカメラではあるはずだ。
7D 購入前後で久しぶりにデジカメ関係の掲示板を見たりしたけれど(そういや E-P1 購入時は全く見てなかったなぁ)、相変わらずの煽り荒らしや 5D MarkII などフルサイズ機と画質を比較して云々している馬鹿はともかく、やたら低感度ノイズを気にしていることが多いなぁ、とは思った。
(おまけに「5D MarkII とどっちを買うのが良いですか?」という質問を本気でしている人も散見したけど、迷うくらいならどっちも買わない方が良いと思うんだよね…。プリウスとロードスターのどちらを買う方が良いですか?なんて馬鹿なことを言う人はいないと思うし、それと同程度ってことに、まず気づいて欲しいわ…)
確かに低感度でのノイズは多いと思う。「なんか砂っぽい」という声が聞かれるのも、そのせいだと思う。
7D ではキヤノンの絵作りのアルゴリズムが大きく変化しているようで、
絵作りになっている。それが高感度だけでなく低感度でもそうなっているので、それが低感度でのノイズ、砂っぽいという印象に繋がっているのだろう。
そういう方向性にした理由の一つは、APS-C 1,800万画素という極小ピッチでも解像感を保つためであろうことは推測できるし、実際それは成功していると思う。
等倍での解像感がないと言ってる人も見かけたが、個人的には撮って出し JPEG の解像感は APS-C 1,800万画素とは思えないほどある、と感じている。
ただ、APS-C 1,800万画素というのは安レンズには厳しいし、それ以上に手ブレには厳しい。そこをきちんとしないで甘いだの解像感がないだのと、妙なことを言っている人もいたりするのは相変わらずだが…
と、ちょっと話は逸れたが、低感度におけるノイズ量は多めなのは間違いない。それは高画素化による面がないとは言い切れないとも思う。
しかし、ノイズノイズと言っても、実用上嫌なノイズと、そうでないノイズがあると思う。
そして、EOS 7D のノイズの出方は、そんなに槍玉に挙げられるようなノイズの出方だろうか?と疑問に思う私がいる。
もっとも、現実にないノイズは出ないことにこしたことはない、と思う。カメラにおいて完全にデジタル世代の私は、そういう考え方だ。
世の中には「ノイズがあった方が写真らしくて良い」「ノイズが全くない写真なんて CG と変わらなくてつまらない」なんていう人もいるし、別に彼らの意見を否定したいとも思わないが、相容れないだろうな、と思ってる。
ただ、現実にカメラで写真を撮れば、どんな高性能なカメラで、どんな低感度で撮っても、極少量のノイズは出るし、まぁ通常撮ってれば多かれ少なかれ、ノイズは出る。
で、EOS 7D。低感度でのノイズ量は多い。もちろん、これが少なければ少ないほど良かっただろう。低感度で、画質最重視で撮影する人にとっては許せないかもしれない。
でもそれは第一に、以前から何度も書いてるとおり、使うカメラを間違えているだけの話。そう考える人にはもっとふさわしいカメラがあるのだから、それを選択すべき問題だ。
何らかの事情で当人の目的に相応しいカメラを買えないのは当人の問題であり、EOS 7D やキヤノンの問題ではあるまい。また、当人の理想に叶わないカメラしか出ないことを憂いてgdgdと言い続けていても時間の無駄でしかないことに気づいたら良いのに、と思う。
そして第二に、低感度でのノイズを含め EOS 7D のノイズの出方は、そんなに困るものか?という点。先にも書いたように、輝度ノイズは多いが、色ノイズは非常に優秀に抑制されていると感じる。
逆に色ノイズが抑制されすぎて輝度ノイズばかりが目立つからこそ、砂っぽいと言われる原因になってる嫌いもあるが、
と思っている。
また、現状撮ってみた限りでは、中感度〜高感度での撮影や、輝度差がある被写体の撮影において、目立つバンディングノイズも見当たらない(あるという意見もあるが、自分が撮る範疇で目立つことは現在ない)。勿論まだ撮影枚数が少ないので、何とも言い切れないけれど、妙なノイズが乗っかってる印象はない。
(バンディングノイズに関しては、D200を発売日前日に入手して、今回同様そのままヒコーキを撮りに行ったらバンディングノイズがガッツリ出て、何コレ?と2ちゃんねるに投稿したら祭り状態になってしまった…というのは今でもトラウマ?だ)
いずれにせよ、輝度ノイズは確かに低感度から多めだが、ノイズの出方は後処理しやすいものだと思えるし、この輝度ノイズまでべた塗りして解像感をなくすよりは、ずっと良かったと思う。
ただ、こういう意見に対しては
「画素数抑えていれば、ノイズはもっと綺麗に抑制されたのでは?」
という意見は必ずあると思うし、それはもっともな意見だと思う。
というか、EOS 7D を買う前の私はそういう意見だった。APS-C 1,800万画素という時点で完全スルーし、そのままだったら、きっとその手の意見を持ったままだったろう。
ただ、7D を手にして自分で撮ってみると意見は少し変わった。
と。一ユーザーの感想だが、元・高画素反対厨&ノイズレス最高厨の私が、そう考え直すくらいの良さはあるように思うのだけどね…
いずれにしても、どうしてもノイズは最低限でないとダメだ!という人は APS-C を選択することが間違いだから、先に書いたように 7D というよりは本人の問題に帰結するだけの話だ。
高画素自体も、M-RAW という選択肢がかなり実用的と感じさせてくれた時点で、ある程度は妥協しても良いかな?1,000〜1,200万画素が最高なんて拘らなくて良いかな?と思うようになった。
ぶっちゃけ EOS 7D を使ってみて
と思っているところだ。
だからといって、今後もどんどん増やせても許せるかと言えば別問題だし、もしかするとこの撮影素子と処理のバランスが、最後の“当たり”になるかもしれないしね…
いずれにしても、高画素だからダメ、ノイズレスじゃないからダメ、と頑なに思っていたけれど、実写して他のメリットとのバランスを考えて判断しなければならないなぁ…という当たり前のことに気づかされた EOS 7D だった。
【2009/11/21 追記】この記事を書いてからしばらく経つが、つい最近とある基地外が自分の無茶苦茶な主張の根拠として、この記事の URL を出しつつ、都合の良い部分だけを針小棒大にして語っているようだ。
無論、この記事を読めば 7D の低感度におけるノイズが多めであることは言っていても、それが即悪い、7D の欠点という主張はしていないし、ましてや 7D が低感度で使い物にならないようなことは言っていないことは自明だと思う。冒頭の文章でも判るように、7D に関する前後の記事の補完的記事であって、この記事だけを取り出すのは真性馬鹿か基地外だけである。
撮る被写体に対して、その人が要求するものを勘案せずにどうのこうの言うのは掲示板に巣食う基地外も、雑誌で比較レビューしてるライターたちも変わらないわけで、結局自分で見て使って判断するしかないし、使ってもないものに対してアレコレ言うヤツは須くスルーすべきなのは言うまでもないことだ。
基地外耳を貸す愚か者、狂ってる自己限定的理論に納得する馬鹿はほとんどいないと思うが、ちょっと気になったので、念のため。ま、ネタ元のサイトは2ちゃん以上に魑魅魍魎が跋扈してる、ある意味すごく質の悪い部分があるから仕方ないけど。
単純に試し撃ちだけなら晴れてなくても曇りでも雨でも良いが、もう普通に撮りたいから雲に覆われて夕暮れが望めない状況では無理して行かずに、仕事をしておくしかないな、と。
そんなわけで、まともに撮ったのは先週末だけ。その後は AF の挙動や設定の確認のために、自宅からやほんの近所で何枚かシャッターを切っただけなので、何も見せるものがない。まぁ、下手糞写真を見せたところで何の参考にもならないし、逆に 7D の評判を下げるだけかもしれない。
とまぁ、せっかく新しいカメラ、それも撮る気にさせてくれるカメラを手にして、どんどん撮りに行って癖を掴みたいのに、なかなか撮れない日々が続いた1週間だけど、購入直後の興奮から少し冷静になっても
EOS 7D は、まずまず良いカメラだな、という感想には変わりがない
先日の記事では少しキヤノンマンセーっぽくなってしまったが、何から何まで 7D は完璧なんてことは露ほどにも思ってないし、そんなことは書いてない。でも、きちんと目的を持って 7D を買えば、それに応えてくれるカメラではあるはずだ。
7D 購入前後で久しぶりにデジカメ関係の掲示板を見たりしたけれど(そういや E-P1 購入時は全く見てなかったなぁ)、相変わらずの煽り荒らしや 5D MarkII などフルサイズ機と画質を比較して云々している馬鹿はともかく、やたら低感度ノイズを気にしていることが多いなぁ、とは思った。
(おまけに「5D MarkII とどっちを買うのが良いですか?」という質問を本気でしている人も散見したけど、迷うくらいならどっちも買わない方が良いと思うんだよね…。プリウスとロードスターのどちらを買う方が良いですか?なんて馬鹿なことを言う人はいないと思うし、それと同程度ってことに、まず気づいて欲しいわ…)
確かに低感度でのノイズは多いと思う。「なんか砂っぽい」という声が聞かれるのも、そのせいだと思う。
7D ではキヤノンの絵作りのアルゴリズムが大きく変化しているようで、
色ノイズは極力抑えても輝度ノイズは無理して抑えない
絵作りになっている。それが高感度だけでなく低感度でもそうなっているので、それが低感度でのノイズ、砂っぽいという印象に繋がっているのだろう。
そういう方向性にした理由の一つは、APS-C 1,800万画素という極小ピッチでも解像感を保つためであろうことは推測できるし、実際それは成功していると思う。
等倍での解像感がないと言ってる人も見かけたが、個人的には撮って出し JPEG の解像感は APS-C 1,800万画素とは思えないほどある、と感じている。
ただ、APS-C 1,800万画素というのは安レンズには厳しいし、それ以上に手ブレには厳しい。そこをきちんとしないで甘いだの解像感がないだのと、妙なことを言っている人もいたりするのは相変わらずだが…
と、ちょっと話は逸れたが、低感度におけるノイズ量は多めなのは間違いない。それは高画素化による面がないとは言い切れないとも思う。
しかし、ノイズノイズと言っても、実用上嫌なノイズと、そうでないノイズがあると思う。
そして、EOS 7D のノイズの出方は、そんなに槍玉に挙げられるようなノイズの出方だろうか?と疑問に思う私がいる。
もっとも、現実にないノイズは出ないことにこしたことはない、と思う。カメラにおいて完全にデジタル世代の私は、そういう考え方だ。
世の中には「ノイズがあった方が写真らしくて良い」「ノイズが全くない写真なんて CG と変わらなくてつまらない」なんていう人もいるし、別に彼らの意見を否定したいとも思わないが、相容れないだろうな、と思ってる。
ただ、現実にカメラで写真を撮れば、どんな高性能なカメラで、どんな低感度で撮っても、極少量のノイズは出るし、まぁ通常撮ってれば多かれ少なかれ、ノイズは出る。
で、EOS 7D。低感度でのノイズ量は多い。もちろん、これが少なければ少ないほど良かっただろう。低感度で、画質最重視で撮影する人にとっては許せないかもしれない。
でもそれは第一に、以前から何度も書いてるとおり、使うカメラを間違えているだけの話。そう考える人にはもっとふさわしいカメラがあるのだから、それを選択すべき問題だ。
何らかの事情で当人の目的に相応しいカメラを買えないのは当人の問題であり、EOS 7D やキヤノンの問題ではあるまい。また、当人の理想に叶わないカメラしか出ないことを憂いてgdgdと言い続けていても時間の無駄でしかないことに気づいたら良いのに、と思う。
そして第二に、低感度でのノイズを含め EOS 7D のノイズの出方は、そんなに困るものか?という点。先にも書いたように、輝度ノイズは多いが、色ノイズは非常に優秀に抑制されていると感じる。
逆に色ノイズが抑制されすぎて輝度ノイズばかりが目立つからこそ、砂っぽいと言われる原因になってる嫌いもあるが、
後処理を考えると色ノイズが少ないことは非常に助かるし、
輝度ノイズは後処理で比較的制御しやすい
輝度ノイズは後処理で比較的制御しやすい
と思っている。
また、現状撮ってみた限りでは、中感度〜高感度での撮影や、輝度差がある被写体の撮影において、目立つバンディングノイズも見当たらない(あるという意見もあるが、自分が撮る範疇で目立つことは現在ない)。勿論まだ撮影枚数が少ないので、何とも言い切れないけれど、妙なノイズが乗っかってる印象はない。
(バンディングノイズに関しては、D200を発売日前日に入手して、今回同様そのままヒコーキを撮りに行ったらバンディングノイズがガッツリ出て、何コレ?と2ちゃんねるに投稿したら祭り状態になってしまった…というのは今でもトラウマ?だ)
いずれにせよ、輝度ノイズは確かに低感度から多めだが、ノイズの出方は後処理しやすいものだと思えるし、この輝度ノイズまでべた塗りして解像感をなくすよりは、ずっと良かったと思う。
ただ、こういう意見に対しては
「画素数抑えていれば、ノイズはもっと綺麗に抑制されたのでは?」
という意見は必ずあると思うし、それはもっともな意見だと思う。
というか、EOS 7D を買う前の私はそういう意見だった。APS-C 1,800万画素という時点で完全スルーし、そのままだったら、きっとその手の意見を持ったままだったろう。
ただ、7D を手にして自分で撮ってみると意見は少し変わった。
多少ノイズが増えても嫌なノイズでなく、
さらにそれ以上のメリットがあれば、頭ごなしに否定はできない
さらにそれ以上のメリットがあれば、頭ごなしに否定はできない
と。一ユーザーの感想だが、元・高画素反対厨&ノイズレス最高厨の私が、そう考え直すくらいの良さはあるように思うのだけどね…
いずれにしても、どうしてもノイズは最低限でないとダメだ!という人は APS-C を選択することが間違いだから、先に書いたように 7D というよりは本人の問題に帰結するだけの話だ。
高画素自体も、M-RAW という選択肢がかなり実用的と感じさせてくれた時点で、ある程度は妥協しても良いかな?1,000〜1,200万画素が最高なんて拘らなくて良いかな?と思うようになった。
ぶっちゃけ EOS 7D を使ってみて
無闇に高画素を否定していたのは反省しなきゃならんなぁ…
と思っているところだ。
だからといって、今後もどんどん増やせても許せるかと言えば別問題だし、もしかするとこの撮影素子と処理のバランスが、最後の“当たり”になるかもしれないしね…
いずれにしても、高画素だからダメ、ノイズレスじゃないからダメ、と頑なに思っていたけれど、実写して他のメリットとのバランスを考えて判断しなければならないなぁ…という当たり前のことに気づかされた EOS 7D だった。
【2009/11/21 追記】この記事を書いてからしばらく経つが、つい最近とある基地外が自分の無茶苦茶な主張の根拠として、この記事の URL を出しつつ、都合の良い部分だけを針小棒大にして語っているようだ。
無論、この記事を読めば 7D の低感度におけるノイズが多めであることは言っていても、それが即悪い、7D の欠点という主張はしていないし、ましてや 7D が低感度で使い物にならないようなことは言っていないことは自明だと思う。冒頭の文章でも判るように、7D に関する前後の記事の補完的記事であって、この記事だけを取り出すのは真性馬鹿か基地外だけである。
撮る被写体に対して、その人が要求するものを勘案せずにどうのこうの言うのは掲示板に巣食う基地外も、雑誌で比較レビューしてるライターたちも変わらないわけで、結局自分で見て使って判断するしかないし、使ってもないものに対してアレコレ言うヤツは須くスルーすべきなのは言うまでもないことだ。
基地外耳を貸す愚か者、狂ってる自己限定的理論に納得する馬鹿はほとんどいないと思うが、ちょっと気になったので、念のため。ま、ネタ元のサイトは2ちゃん以上に魑魅魍魎が跋扈してる、ある意味すごく質の悪い部分があるから仕方ないけど。